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鑑賞1回では見抜けない? 『シン・仮面ライダー』に隠れた特撮オマージュたち【ネタバレあり】

公開からすでに話題騒然となった映画『シン・仮面ライダー』。これまでの「シン」シリーズと同じく、庵野監督らしいオマージュの数々が話題になっています。中にはマニアックなもの、複合的なものもありました。

冒頭から飛び出たマニアックなオマージュ

シン・仮面ライダーのアクションフィギュア「RAH リアルアクションヒーローズ No.789 仮面ライダー (シン・仮面ライダー)」(メディコムトイ)
シン・仮面ライダーのアクションフィギュア「RAH リアルアクションヒーローズ No.789 仮面ライダー (シン・仮面ライダー)」(メディコムトイ)

 2023年3月18日から公開された映画『シン・仮面ライダー』は、誰もが知る名作『仮面ライダー』を原点とし、庵野秀明さんが監督と脚本を担当して現代風に解釈した作品です。一度見ただけでは熱心なファンでも気づきにくいオマージュも数多く仕込まれていました。

※本記事には、『シン・仮面ライダー』の内容に関する多くのネタバレ記述が含まれておりますのでご注意ください。

 庵野監督作品といえば、他作品からのオマージュが多いことで有名です。前作にあたる『シン・ウルトラマン』では、原典である『ウルトラマン』から引用したものも多く、マニアでも初見ではすべて理解できませんでした。

 公開から1週間が経過して、これまで公開されなかったキャストも公式に発表されたことから、わかりづらかったと思われる小ネタをいくつか紐解いていきましょう。もちろん、記事中ですべてのネタを網羅するものではありませんので、その一部の紹介でご容赦ください。

 まず、最初に挙げるのが作品冒頭で逃走する本郷猛と緑川ルリ子を追跡するトラックの横にあった、意味深な「三栄土木」の文字です。これはかなり難易度の高い小ネタでした。三栄土木とは『仮面ライダー』のロケ地に使われていた場所の俗称で、もとは開発業者の名前です。『仮面ライダー』本編でも社名の付いたトラックが出てきたことがありました。

 ショッカーのメンバーが死ぬと泡になる描写は、初期の『仮面ライダー』で見られた描写です。その後、火薬を使った爆発が主流になったので、意外と新鮮に思った人もいたようです。ちなみに筆者は、かまきり男とその戦闘員が消滅した時の、ひも状になって消える描写も、現代風に再現されるかなと公開前に期待していました。

 今回の映画で敵組織「SHOCKER」のメンバーとして登場しながらも終始、中立の立場を取っていたアンドロイドと思われる「ケイ」は、多くのファンが思ったように、『ロボット刑事』に登場するKが元ネタでしょう。

 その前のバージョンである「ジェイ」はキカイダーを思わせるデザインですが、もうひとつの意味がありました。それは『ロボット刑事』の仮題のひとつが『ロボット刑事J(ジョー)』で、撮影会でベルトのKがJのデザインで発表されたこともあります。

 ここからアルファベットの表記を逆算して、大元である人工知能の名前が「アイ」になったのかもしれません。これに関して、生みの親である石森章太郎(後の石ノ森章太郎)先生のイニシャル「I」から取ったのではないか? と考察する人もいました。

 唯一、映画で登場したオーグで仮面ライダーと戦わなかった「サソリオーグ」。演じたのが長澤まさみさんということで、出番が少なくてガッカリしたファンも多いようです。しかし、なぜ戦わなかったのでしょうか?

 実は仮面ライダーに倒されなかったサソリの怪人がいました。『仮面ライダー (スカイライダー) 』に登場したサソランジンです。しかも、サソランジンも女性が改造された怪人でした。洗脳されてスカイライダーと戦うも自意識を取り戻し、裏切り者として始末されるという悲劇の怪人です。

 映画のスピンオフとなっているマンガ『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』では活躍シーンも多いので、そちらで活躍を補填することもできるでしょう。

【画像】元ネタを確かめてみたい? 石ノ森章太郎原作の特撮ヒーローたち(6枚)

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