【漫画】「心の山」を登り続ける漫画家、読者の声に絶望し向かった先は? 意外な展開に「元気出た!」
漫画描きは常に「心の山」に登っている。その山とは夢に向けてのステップのようなもので、必死にいくつもの山を駆け抜けている。「初単行本」までたどり着いた漫画家は、読者の「つまらない」というレビューで心が折れてしまい……。漫画家・設楽清人さんのマンガが素敵な展開で反響を集めています。
心が折れた漫画家の行動に「素敵」「やってみたい」
マンガを描く人は常に「心の山」に登っている。その山とは「アシスタント」「デビュー」「連載」など、人気漫画家という夢に向けてのステップのようなもので、昼夜関係なく必死にいくつもの山を駆け抜けている。しかし「初単行本」までたどり着いた漫画家は、読者の「つまらない」というレビューで心が折れてしまい……。
漫画家・設楽清人さん( @kiyotoshitara )による実体験ベースのマンガ『心の山』がTwitterで公開されました。漫画家に限らず、仕事を登山に例えて「ゴールに向かって山を登り続ける」「つらい登山に心が折れる」といった状況に共感できる人も多いのではないでしょうか。そして作品中盤からの「リフレッシュ方法」に、多くの読者が癒やされ、元気づけられています。
読者からは「面白い」「くまさんかわいい」「タイトルからの意外な展開でとても良かった」「漫画家じゃないけどとても共感できる」「元気づけられた」「忘れがちなことを思い出させてもらった」「高尾山いいところなんだなあ」「山に登りたくなった」「素敵な作品をありがとう」などの声があがり、Twitter投稿には3.4万いいねの反響が集まりました。
作者の設楽清人さんに、お話を聞きました。
ーー設楽清人さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。
2010年頃(だったかな……?)、当時アシスタントとしてお世話になっていた小玉有起先生に出版社の編集さんを紹介してもらい、『スぺランカー』というゲームのアンソロジーコミックにて読み切りデビューさせてもらいました。タイトルは『スペランカー設楽』だったと思います。
ーーマンガを描くことに心が折れたとき、リアル登山をされるそうですが、高尾山にはよく登られるのでしょうか? 登山をすることの良さについて改めて教えて下さい。
コロナ以前は年に何度も登っていました。現在は週刊連載をしているので、なかなか時間が取れず登れていませんが、久しぶりに登りたいです。
山の良さは何といっても「頂上」という明確なゴールがあることだと思ってます。絵やマンガには明確な「正解」や「ゴール」がないので。分かりやすい「ゴール」や、「ちゃんと進んでる、近づいてる実感」は心に良い気がします。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
職業は違えど、似たような悩みの方は多いみたいで、共感の声もうれしかったのですが、マンガをきっかけに実際に高尾山に登った方が何人かいらっしゃって、その報告がうれしかったです。僕もまた登りたくなりました。
ーー「ヤングジャンプ」にて連載中の『カタギモドシ』について、単行本が2巻まで発売中です。お話のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?
主人公である「カタギモドシ」が「異能力ヤクザ」たちの力の源である「刺青」を消して「きれいなカタギ」に戻す、人生再更生バトルマンガです! いかついヤクザのおじさんたちがカタギに戻るとかわいいおじさんたちに大変身するので、おじさん好きはぜひ読んでみて下さい!
ーー今後の創作活動について教えて下さい。
今後もエッセイマンガも自由に描きたいので、筆を早くして、商業マンガとTwitterマンガのどっちも描けるようになりたいですね……いつか……きっと。
(マグミクス編集部)