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ブーム再来の「ミニ四駆」 いま誰もが熱くなる「時速1000km」の世界/静岡ホビーショー

1980年代に登場した「ミニ四駆」は、『ダッシュ!四駆郎』などの漫画作品がきっかけで最初のブームが生まれ、現在もレースイベントなどが盛り上がりを見せています。ミニ四駆が世代や国を問わず幅広い層を魅了する理由について、2019年5月8日から12日まで開催された「第58回 静岡ホビーショー」会場でタミヤ担当者に聞きました。

時速1000km? ミニ四駆を「熱く」させるレースイベント

ミニ四駆「グレート ブラストソニック」。『爆走兄弟レッツ&ゴー!!Return Racers!!』の登場人物、星馬烈の少年時代のマシン(マグミクス編集部撮影)
ミニ四駆「グレート ブラストソニック」。『爆走兄弟レッツ&ゴー!!Return Racers!!』の登場人物、星馬烈の少年時代のマシン(マグミクス編集部撮影)

 単3乾電池で走る自動車模型、タミヤの「ミニ四駆」は、1982年の登場から幾度かのブームを経て、現在も子供から大人まで幅広い層が楽しみ、海外でもファンが熱狂しています。2019年5月8日から12日まで開催された模型展示会「第58回 静岡ホビーショー」(ツインメッセ静岡)のタミヤブースでお話を聞きました。

 ミニ四駆が登場した1980~90年代、手頃な価格で入手でき、簡単に組み立てて走らせることのできるミニ四駆は、高価なRCカー(ラジオコントロールカー)になかなか手が届かなかった多くの子供たちに受け入れられ、マンガ『ダッシュ!四駆郎』や『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』などの後押しもあって一大ブームとなりました。

 登場から30年以上たった今も多くのファンがミニ四駆を愛する理由について、タミヤの広報担当者は次のように話します。

「ミニ四駆は当初から、RCカーとスケールモデルの両方のノウハウを詰め込んでいました。子供相手だからといって妥協しなかったからこそ、誰もが『自分だけの1台』を作り上げようと夢中になったのではないでしょうか」

 ファンがミニ四駆の走行性能を高めたりオリジナリティあふれるデザインを追求したりする原動力のひとつが、全国各地の商業施設などでタミヤなどが開催し、みんなで一緒にミニ四駆を走らせるレースイベントです。

 なかでも大規模なのが、タミヤが2012年から復活させて毎年開催している「ミニ四駆ジャパンカップ」です。2019年は6月から順次、日本全国14会場で17の大会を開催し、全国チャンピオンを決定します。

 用意されるコースにはジャンプ台や急カーブ、幅広ストレートなどの多彩なセクションが用意され、旋回性能や直進安定性といったセッティングの力量が試されますが、参加クラスは、小学3年生以下の子供、あるいは親子一緒に参加できる「ファミリークラス」を含めた5クラス。大会ルールを守ることができれば誰でも1回は公式コースを走らせることができます。

【画像】トヨタ実車から子供向けまで百花繚乱! ミニ四駆製品群を見る(18枚)

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