「未完エンド」で賛否両論を呼んだゲーム3選 ラストに新たな敵登場!?
ストーリーがあるゲームは、何らかの形で必ずエンディングを迎えるもの。ほとんどはハッピーエンドかバッドエンドで幕を閉じますが、なかには「未完」となってしまう場合もあるようです。特にゲーマーの間で賛否両論を呼んだ作品を、3つご紹介していきましょう。
18年待った続編でも完結ならず!

どんな物語も、最後は何らかのエンディングに辿(たど)り着くようになっています。しかしこれまで発売されたゲームのなかには、「未完」という終わり方になったタイトルも少なくありません。実際にどんなゲームが「未完エンド」を迎えたのか、代表的な作品を見ていきましょう。
※以降の本文なかには、『シェンムー』『トマトアドベンチャー』に関する詳しい記載があります。閲覧にはご注意ください。
数あるゲームのなかでも、完結を願うプレイヤーが数多くいるのが「シェンムー」シリーズです。
物語の主人公となる芭月涼は、武術家の卵である高校生。謎の武術家に殺害された父親の死の真相を探るため、日本や中国を旅して仇敵を追っていきます。
シリーズ第1作目の『シェンムー 第一章 横須賀』は、1999年に登場。そして2001年に続編となる『シェンムーII』が発売されましたが、物語は完結しませんでした。
同シリーズの生みの親である鈴木裕さんによると、ストーリーは全11章で構成されているそうですが、『シェンムーII』の時点では、その半分までしかたどり着いていません。
しかも専用ハードであるドリームキャストが生産終了したことで、その後約18年もの間、同シリーズは打ち止めとなりました。
その長い沈黙を打ち破ったのが、2019年発売の『シェンムーIII』。しかしラストで涼が父の仇に急接近するものの決着はつかず、結局物語の完結は実現していません。
また、未完で終わってしまうゲームは、シリーズものだけとは限りません。ゲームボーイアドバンスのアクションRPG『トマトアドベンチャー』の結末も、プレイヤーに衝撃を与えました。
同作は、トマトをモチーフとした「ケチャプー王国」を舞台に、トマト嫌いの主人公がガールフレンドを救うための冒険を繰り広げるお話。
ラストではガールフレンドを救出する王道のエンディングと見せかけて、事態は思わぬ方向に。トマトに代わって、ピーマンが新たな敵として登場。仲間のひとりがさらわれ、主人公の「つぎの ぼうけんの はじまりだ!」というセリフで物語が締めくくられます。
いかにも続きを匂わせる終わりだったため、ファンの間では「ピーマンアドベンチャー」の発売が望まれているのですが、20年近く続報はありません。開発元のアルファドリームが2019年に倒産したため、幻のゲームとなりそうです。