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『マジェプリ』『ヴヴヴ』放映から10年 2013年春はロボットアニメ「大豊作」だった?

振り返ると、2013年春アニメはロボットアニメ豊作の時期でした。それぞれの個性がぶつかり合い、他コンテンツにも進出するほどの勢いを見せます。そんな2013年春を振り返ってみましょう。

ロボットアニメ豊作と言われた2013年春アニメ

「銀河機攻隊マジェスティックプリンス Blu-ray BOX(初回生産限定版)」(東宝)
「銀河機攻隊マジェスティックプリンス Blu-ray BOX(初回生産限定版)」(東宝)

 今から10年前の2013年4月。アニメファンの間で話題になっていた新TVアニメ番組3作品が放送開始します。しかも、この3作品にはロボットアニメという共通点がありました。

 それが『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』(4月4日~9月19日)、『翠星のガルガンティア』(4月7日~6月30日)、『革命機ヴァルヴレイヴ』(第1期:4月11日~6月27日)の3作品。この他にもロボットアニメと言われるジャンルの作品はありましたが、ファンから注目されたと言えば、この3作品になると思います。

 思えばロボットアニメの定義とはそもそも何なのでしょうか?

 この疑問はよく問題となります。なぜなら一口にロボットが出てくるアニメという基準でカテゴライズした場合、多くの別なジャンルに含まれる作品も入らざるを得ないからです。

 たとえば、このジャンルの元祖と考えられる『鉄腕アトム』と『鉄人28号』は、大きな意味では同じロボットアニメです。しかし、アトムは自立型等身大のいわゆるアンドロイド、鉄人は遠隔操作型の巨大ロボットという違いがありました。同じジャンルだと言い切るには、違和感を覚える人もいるでしょう。

 人によってアトムは「ヒーローもの」のジャンルに加えることもあります。等身大で自分の意志を持つので、ロボットのジャンルというよりもヒーローに近いということでしょう。そういった事情からロボットアニメというと、巨大ロボが前提で考えられることが一般的なのかもしれません。さらに言えば、ロボットが作品の中心にいること、その必要があることといった内容の作品がロボットアニメではないでしょうか?

 もっと単純な指針として、一時期はゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』に参戦すること。……という考え方がありました。実は2013年当時の筆者が上記の3作品に注目した理由がそれです。当時は『スパロボ』に参戦しそうという作品は一応チェックするという風潮が一部の人間にはありました。

 この3作品は後にすべてが『スパロボ』に参戦しているので、ある意味でこのチェック方法は正しかったと言えるでしょう。もっとも近年の『スパロボ』では『クレヨンしんちゃん』や『魔法のプリンセス ミンキーモモ』といった、明らかにロボットアニメではない作品も参戦しているので絶対的な指針ではなくなっています。

 そう考えると巨大ロボがメインで登場して敵と戦う。……その程度の認識で定義するのが適当なのかもしれません。

 さて、この3作品について話を戻しましょう。どの作品も当時の評判は上々で、後に劇場版やパチンコになるといったマルチな展開に成功していました。作風もそれぞれに特徴があり、スタッフも他の有名な作品で見たことがあるなど、三者三様のロボットアニメだったと思います。

【画像】え、もう10年前? 2013年放送「ロボットアニメ」を見る(4枚)

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