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ジャンプ主人公は血統がいいだけ? 「恵まれない環境」ではい上がった主人公たち

多くの人に勇気と感動を与えてくれる『ジャンプ』作品。持ち前のガッツでどんな逆境にも立ち向かう主人公に励まされた人は多いでしょう。しかしその主人公が自分たちとは異なる「特別な存在」だったらどうでしょう?

親が凄くなくても活躍できる!

あの感動が再びTVアニメで蘇る。画像は2023年7月放送開始のTVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』キービジュアル(C)和月伸宏 / 集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会
あの感動が再びTVアニメで蘇る。画像は2023年7月放送開始のTVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』キービジュアル(C)和月伸宏 / 集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会

「週刊少年ジャンプ」の主人公は、血統主義と言われることがあります。確かに物語が展開するにつれて、主人公の特殊な出自が明らかになった事例は枚挙にいとまがありません。

 誇り高きジョースターの血統のジョジョは別格として、実は四代目火影の息子だったナルト、実は戦闘民族サイヤ人だった悟空、実はドラゴンの騎士の息子だったダイ、実は海軍の英雄の孫で革命家の息子だったルフィ、実は魔界最強レベルの魔族の血を引いていた浦飯幽助、などなど。

 努力と根性で頑張ってきた主人公に特別な出自があると「結局は血筋か」と萎えてしまう人がいるのは共感できるところです。しかし生い立ちに関係なく活躍している主人公が数多くいるのもまた事実。

 この記事では「偉大なる親」を持たないジャンプ作品の主人公を紹介します。

●両親を伝染病で亡くして人買いに売られた上、山賊に襲われる

 まずは『るろうに剣心』から人斬り抜刀斎こと緋村剣心です。幕末に最強の暗殺者として恐れられた剣豪ですが、実は武家ではなく農家の出身です。

 剣心の本名は「心太」といい、幼少期にコレラで両親を亡くして人買いの手に渡り、山賊に襲われてただひとり生き残ったところを比古清十郎に助けられました。その後、比古のもとで飛天御剣流を学び「剣心」の名前をもらったのです。剣心の活躍はジャンプが血統主義であるという意見を真っ向から否定するものと言えるでしょう。

●毒親に児童虐待された上に借金を肩代わり

 ふたり目は『チェンソーマン』のデンジです。悪魔(ポチタ)と融合しデビルハンターとして活躍するデンジですが、その生い立ちは悲惨の一言。父親が残した借金の返済のため、幼少期からヤクザの言いなりになって、命の危険すらある奴隷労働をしていました。しかもデンジは父親に虐待されていたのです。

 本当にジャンプが血統主義であれば、デンジの悲惨な生い立ちは何かの間違いで、本当の親は強力な悪魔だった!という展開があってもおかしくありませんが、そのような事実はありません。デンジのぶっとんだマインドは生い立ちと深い関係があるでしょう。

【画像】「血統」って言わせねぇ! ハンデを背負って戦う主人公を見る(6枚)

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