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『ドラクエ』聖人すぎる! 徳の高すぎるキャラ・3選

『ドラクエ』シリーズのなかでは、私利私欲を捨てた「聖人すぎる」行動をするキャラクターがたびたび登場。プレイした人から賛否の声が寄せられていますが、なかには人のために取った行動でも勘違いされ報われないキャラも。この記事ではそんな私利私欲を捨てた聖人のようなキャラクターを3人紹介していきます。

プレイヤーの心を揺さぶった聖人の行動とは

誰を結婚相手に選ぶかはいまだに議論対象『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(スクウェア・エニックス)
誰を結婚相手に選ぶかはいまだに議論対象『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(スクウェア・エニックス)

『ドラクエ』の大きな魅力のひとつは、さまざまな背景を持つキャラクターたち。シリーズのなかでは、主人公や村人のために自らを犠牲にしてまで行動する聖人キャラがいることも。しかし私利私欲を捨てすぎた行動が、むしろ聖人すぎて賛否を呼ぶことも……。

『ドラクエ4』で登場する主人公(勇者)の幼馴染である「シンシア」は、主人公(勇者)を殺そうとする魔王軍に対して、望んだ姿に変身できる魔法モシャスを使い自らが勇者の身代わりとなり殺されてしまいました。第5章が始まったばかりのタイミングで訪れた幼馴染の死に、心を痛めた人は多かった様子。SNSでも「仲間にはならないけど絶対的ヒロイン」という声が出るほどの存在感を見せます。

 また魔王軍が去った後、メチャクチャになった村で拾えるのがシンシアの所持品だったであろう「はねぼうし」。プレイヤーの多くは「エンディングまで売れない」と、シンシアの遺品をいつまでも離さなかったようです。まさにドラクエ4屈指のエピソードと言えるでしょう。

 ちなみに、PSリメイク版ではシンシアに対するエピソードが追加。主人公はのちに死者を蘇させることができる「世界樹の花」を入手しますが、なんとシンシアではなく物語を進めるために必要だった別のキャラクターに使用。主人公の行動に理解を示しつつも、「それはそれとしてシンシアを助けてやってくれよ」といら立ってしまうファンも少なくありませんでした。

 救済措置というべきか、エンディングではシンシアが亡くなった村に主人公が訪れているような描写が。村には死んだはずのシンシアが現れますが、実際に生き返ったのか主人公がみた幻なのか、公式には明言されていないのでわかりません。ですがシンシアが世界を救うために勇者を守った行動は、多くのプレイヤーに「人のためとはなんなのか?」を深く考えるきっかけになったはず。

 続いては『ドラクエ5』で登場する大富豪のルドマン。娘と結婚すれば、主人公が探している「天空の盾」をもらえるとあって、主人公はルドマンが提案した結婚相手になるための条件をクリアしようと頑張ります。ちなみにルドマンの娘は、オリジナル版ではフローラのみでしたが、ニンテンドーDSのリメイク版ではフローラの姉で女王様キャラのデボラが追加され、彼女も結婚相手に選べるようになりました。

 しかしゲーム的には結婚条件をクリアし、フローラ・ビアンカ・デボラのいずれを結婚相手として選んでもOK。たとえルドマンの娘ではなくビアンカを選んでも、ルドマンはやや残念がりながら盛大な結婚式を挙げてくれるし、天空の盾も渡してくれます。自分の娘が結婚するわけでもないのに、まさに聖人の所業……。

 SNSでも「主人公が娘を選ばなくてもいろいろ与えてくれるルドマンは聖人だよ」「ルドマンが聖人君子じゃなかったら詰んでたぞ」などの声が多数寄せられています。しかし「そこまでできるルドマンって何者?」といったコメントも。娘の結婚相手でもない男に神具まであげてしまうルドマンの行動に「男としての器の大きさ」について考えさせられたとの声が寄せられています。

【画像】聖人すぎ! 「徳の高すぎる」キャラが登場した『ドラクエ』シリーズ(4枚)

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