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韓国の日本映画歴代1位ヒット!『スラダン』の人気キャラに日韓で違いはあるのか?

絶賛上映中の『THE FIRST SLAM DUNK』が韓国でも、ミドル世代の男性を中心に大人気です。動員数は韓国で公開された日本映画初の観客動員400万人を突破するなど、快挙を果たしています。

韓国では日本映画歴代1位に!

『THE FIRST SLAM DUNK』ポスタービジュアル (C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners
『THE FIRST SLAM DUNK』ポスタービジュアル (C)I.T.PLANNING,INC. (C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

 2023年1月4日に韓国で映画『THE FIRST SLAM DUNK』が公開されてから、約3か月が経過しました。4月3日の韓国・SPOTVニュースは、同作の観客動員数が438万人を突破したことを報じており、大ヒット上映中です。3月5日に観客動員数381万人を突破して、『君の名は。』を超える韓国の日本映画の観客動員数記録を打ち立てると、12日には日本映画史上初の400万人を突破しました。

 日本同様に、韓国でも『SLAM DUNK』は特に30代・40代のファンから、熱い支持を受けているようです。韓国でも1992年12月に翻訳版が発売されて、累計発行部数1500万部を超える『SLAM DUNK』は、当時からキャラクター名は日本名ではなく、韓国名を使用していました。今回の映画でも、宮城リョータ(韓国名:ソン・テソプ)が黒板に書く名前は、韓国名になっており、作画に変更が加えられています。

『SLAM DUNK』に登場するキャラクターはみんな個性的で、ファンの間でも「推し」はさまざまです。同作は公式でのキャラ人気投票などは行っていませんが、ネットのアンケートなどを検索するとたいていの場合、「炎の男」三井寿が1位になっています。怪我での挫折で一時期は不良となるも、バスケ部に戻り、スリーポイントシュートを武器に活躍、いくつもの熱い名場面・名言を作り出した三井の人気は納得です。

 韓国での人気1位のキャラも明確には分かりませんが、やはり三井(韓国名:チョン・デマン)の人気はすごいことがうかがえます。井上雄彦先生は詩人の伊藤比呂美さんと対談した書籍『漫画がはじまる』で、三井寿の名前の由来について、「ミッチーはお酒の名前(が由来)だったと思います」「日本酒で『三井の寿(みいのことぶき)』というお酒があるんです」と語っています。そして、韓国メディア「ソウル経済」によると、映画が公開されたばかりの1月頃、この日本酒が売り切れ続出で入手困難となったそうです。

 また、ANNソウル支局によると、三井の「14番のユニフォーム」などのグッズも人気とのこと。一度道を外れた人間の再起というドラマは万国共通で胸を打つでしょうし、見た目もイケメンな三井は、やばり海を越えても人気のようです。

 大ヒットしているだけでなく、韓国大手ポータルサイト「NAVER」での観客のレビューは平均で10点満点中9.27(4月5日時点)と、大好評の『THE FIRST SLAM DUNK』。メインのファンに子持ち世代が多いため、10代にも人気が波及しているそうで、原作マンガの「新装版」も100万部を突破しています。リピーター込みのロングランで観客動員数500万人の大台も突破できるか、注目したいところです。

(LUIS FIELD)

【画像】意外? 韓国での「日本実写映画」の歴代上位作品は?(4枚)

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