『ワンピ』ネットで「意外と常識人」と言われる海賊は? 「もはやいいヤツ枠」
見た目も性格も個性的なキャラクターが多く登場する『ONE PIECE』では、一見ハチャメチャな性格に思えるキャラクターでも、実は意外と常識人ではないかと感じるシーンがあります。ビッグ・マムの仁義を大切にする言動や世界平和を願う様子のほか、懸賞金の高いあの海賊たちの真面目な言動にも注目が集まっていました。
真っ当な考えを持ってる?
『ONE PIECE』には破天荒で個性的な海賊たちが多く登場しますが、なかには意外と「常識的な言動(比較的?)」が見られる人物もいます。ネット上では「実は常識的な海賊キャラ」が話題になっていました。
まず話題に上がったのが、ビッグ・マム海賊団船長のシャーロット・リンリンです。頭に浮かんだ食べ物が食べられないだけで、街を破壊するほどの癇癪を起こすビッグ・マムですが、「ワノ国編」で意外と真面目な一面を見せました。
第1011話で、ビッグ・マムは記憶を失っていた時にお世話になったおこぼれ町が、カイドウの手下によって破壊されたと聞きます。怒ったビッグ・マムは、「海賊の仁義」を説きながらカイドウの部下であるページワン(その場にいただけで、とばっちり)を吹き飛ばしました。
そんな仁義を大切にするビッグ・マムは、すべての種族が差別されずに暮らすことを理想としているという一面もあります。当然悪事も働き、恐れられてもいますが、そんなビッグ・マムの意外な姿に、ファンは「もしかして善人?」「一般人にはやさしいから」などと反応していました。
また、ページワンの上司で、百獣海賊団総督のカイドウが真面目だという意見もあります。第924話では、倒して気絶させたルフィを、とどめを刺さずに「兎丼」に入れさせています。心をへし折れば、いずれ百獣海賊団の戦力になると、仲間にすることも考えているようでした。
悪人の発想ではありますが、ルフィに怒っていたにもかかわらず、今後のことも考えて大海賊団のトップとして振る舞うカイドウの様子に「わりと常識人では?」という声が上がっています。また、部下を気遣い、部下からも慕われ、自身の子供のヤマトとの関係も上手くはいかなくとも真摯に考えているなど、「結構共感できる人物」「端々から理知的な一面を感じる」「また出てきてほしい」と、人気を集めていました。
また、ルフィと同じ「最悪の世代」では、キッド海賊団の船長であるユースタス・キッドの真面目な言動にも注目が集まっています。「ワノ国編」では、おしるこを粗末に扱うカイドウの部下に怒って騒ぎを起こすルフィに、「なにやってんだあのバカ」と、キッド海賊団たちは愕然としています。さらにおしるこ騒動にゾロまで参戦すると、キッドは「だめだ、あの一味は」と、完全に呆れているようです。
麦わらの一味のぶっとんだ行動に、いつも翻弄されるキッドの様子に、「キッドは最初から常識人だよね」「『最悪の世代』の人物のなかで、もっとも普通の感覚の持ち主」との意見がありました。
世間から見ると完全に凶悪犯罪者である彼らですが、「意外と信念持って行動してる」「ただ凶悪なだけじゃ海賊の世界でも上には行けないんだろう」「まっとうに生きている世界線もありえたのだろうか」「カイドウとビッグ・マムは復活したら、最後の最後に仲間になってくれるかも」と、多面的な人物像にいろんな声が集まっています。
(マグミクス編集部)