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「峰不二子」とは何者なのか? 『ルパン三世』浄園プロデューサーに聞く

みんな不二子の「毒」に染まっている?

テレコム・アニメーションフィルム代表を務める浄園プロデューサー(マグミクス編集部撮影)
テレコム・アニメーションフィルム代表を務める浄園プロデューサー(マグミクス編集部撮影)

 また、2019年4月に亡くなったモンキー・パンチ先生は、スパイ映画『007』シリーズに登場するボンドガールのいいとこ取りだったと語っています。初代ジェームズ・ボンドことショーン・コネリーが主演した『007 ゴールドフィンガー』(64年)に登場したプッシー・ガロア、『007 サンダーボール作戦』(65年)でロケット弾装備のバイクに乗った女殺し屋フィオナの存在感は、確かに峰不二子を思わせるものがあります。

 ジョン・カサヴェテス監督の犯罪アクション映画の傑作『グロリア』(80年)の主演女優ジーナ・ローランズばりの母性を不二子が垣間見せる新作『峰不二子の嘘』に加え、深夜枠で人気を博した『LUPIN the Third 峰不二子という女』(日本テレビ系)も手掛けるなど、峰不二子とは付き合いの長い浄園祐プロデューサーに、その素顔について語ってもらいました。

「峰不二子はとても悪い女です。それなのに、みんな彼女の魅力について語りたがるのは、きっと不二子の毒にみんな染まってしまっているからでしょう(笑)。

 モンキー・パンチ先生、大隅正秋監督、そして2012年TVシリーズとしてスタートした『LUPIN the Third -峰不二子という女-』では山本沙代監督とキャラクターデザインを担当した小池健さん……気鋭のクリエイターたちが各時代の”いい女”をイメージして描いてきたこともあり、不二子の外見は時代によってずいぶんと変わっています。

 アニメ初期の頃はかなり肉感があったのですが、きっと小池監督は海外の人気女優やモデルたちをいろいろと参考にしているから、現在の不二子はかなりスレンダー体型になっているんだと思います。

 また、女性と男性とでも、求める不二子像が大きく違います。男性の多くは、不二子のスタイルのよさといった容姿に目が奪われがちですが、女性ファンは不二子の内面のクールさ、タフさに共感しているんです。

『峰不二子という女』の山本沙代監督を起用する上で大隅監督に相談した際に、大隅さんも『ミチコとハッチン』をご覧になっていて、「あの監督なら、君のやりたいルパンになるよ!」と言っていただきました。新しい魅力と原点回帰を狙っていた僕にとっては背中を押してもらいながらも、『峰不二子という女』はチャレンジングな作品であり第一歩でもありました。

 今回の『峰不二子の嘘』は小池健監督の美学と男性ファン、女性ファンのどちらが観ても楽しめる不二子になっていると思います」

"魔性の女"峰不二子が見せる母性とは…!? (16枚)

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