【漫画】「落ち武者」に日本史の質問をしたら? 「思ってたんと違う(笑)」「愉快すぎる」
近所によく出没する落ち武者・三十郎は、イメージと違って物腰が柔らかい幽霊です。ある日、女学生が日本史について聞こうとしたら……。作者のまるかわさんにお話を聞きました。
「落ち武者」のジョークはシャレにならん!
近所の落ち武者・三十郎は、「30」と書かれた標識の下にいる幽霊です。世間的にいう落ち武者のような恐ろしさはなく、学生のヒロにとっては良き相談相手でした。ある日、ヒロが「日本史で聞きたいことがある」と相談したら、三十郎はしんみりとした表情で「やめよう そういう話」と言って……。
まるかわさん(@marukawa81)による創作マンガ『近所の落武者の話』がTwitter上で公開されました。いいね数は1.4万を超えており、読者からは「こんな愉快な幽霊がいるなら会話してみたい」「毎日お供え持ってお喋りしに行く」「常軌を逸しているのに怖くないどころか、フレンドリーで素敵」などの声があがっています。
作者のまるかわさんにお話を聞きました。
ーー『近所の落武者の話』のお話が生まれたきっかけは何ですか?
住んでいる市内に古戦場があり、「落武者の霊がいそうだな」と思ったのがきっかけです。ホラーは苦手なので、怖い要素を削ぎ落としてできたお話です。
ーー作中に登場する落ち武者・三十郎のお茶目さに多くの読者がとりこになりました。三十郎を描くうえで特に工夫した点はありますか?
おっとりした雰囲気の表情を心がけたと思います。また、武装は室町時代の武士(小国のお殿様の側近)を意識しました。
ーー読者から「三十郎に会ってみたい」という声もあがっています。もし可能なら、まるかわさんも三十郎に会ってみたいですか? また、話してみたいことがあれば教えて下さい。
私は幽霊を見たくないので、できれば会いたくないです。三十郎はおそらく過去の話よりリアルタイムで追いかけているテレビ番組の話をしたがりそうです。近所の老人宅でお昼のワイドショーをぼんやり見ていそうです。
ーー「PASH UP!」で連載中の『異郷の爪塗り見習い』第2巻が2023年4月6日(木)より発売されました。第2巻のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?
この作品は、爪で武装する、異世界ネイルファンタジーの第2巻です! 爪で魔法を使う世界に転移し、「爪塗り」見習いとして働き始めたサーラの目標は、強くて綺麗な爪を塗ること。今は新たなネイル「召喚の爪」に挑戦していました。サーラの塗る爪がお気に入りの最強の魔法使い・ロッコは意味深な表情を浮かべつつも親切にアドバイスしてくれますが……。
第2巻は、登場人物の人間関係が深まり、変化していきます。第1巻では主人公に対して攻撃的な態度だった思春期男子との親睦が深まったり、新しいネイルで楽しんだりと、より楽しめる内容になっています。異世界にすっかり馴染んだ主人公と一緒に、異世界地方都市の生活を楽しんでいただければ幸いです。
ーー今後創作活動を続けるうえで、新たに挑戦してみたいことはありますか?
コマのカメラワークが単調になりやすい自覚があるので、表現力を高めたいためインプットを頑張ります。またTwitterにあげた短編マンガのブラッシュアップを仕事の隙間時間にしたいなと思っています。
(マグミクス編集部)