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いま子供に「見せたい」平成仮面ライダー2作品 親世代が楽しめる魅力も

現在放送中の『仮面ライダージオウ』までで平成仮面ライダーシリーズは20作品製作されました。そのなかから「見やすさ」や「親子で一緒に安心して楽しめること」をポイントに選んだオススメ作品を紹介します。

コミカルなイマジンたちが魅力の『仮面ライダー電王』

仮面ライダー電王 Blu-ray BOX 3<完>  (東映)
仮面ライダー電王 Blu-ray BOX 3<完>  (東映)

 現在放送中の平成仮面ライダーシリーズ第20作目『仮面ライダージオウ』には、かつての平成仮面ライダーたちが数多くゲスト出演しています。『ジオウ』を視聴していくなかで、過去の仮面ライダーに興味を持った子どもたちも増えてきたのではないでしょうか。
 
 そこで、『ジオウ』を除いた平成仮面ライダー19作のなかから、親子で楽しめる作品を紹介します。

 まず紹介したいのが『仮面ライダー電王』(2007~2008)です。時間改変を行う侵略者「イマジン」と戦う野上良太郎/仮面ライダー電王と、彼の仲間となったイマジン4人組の活躍を描いた作品です。「仮面ライダー史上最弱」とも言われた主人公の野上良太郎をデビュー間もない佐藤健さんが演じていました。
 
『電王』のモチーフは「電車」と「おとぎ話」で、子どもたちにも分かりやすいものになっています。

『電王』一番の特徴は、従来のシリーズに比べてコミカルな作風にあります。その象徴が、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスといった、良太郎に憑依する4体のイマジンたちでしょう。個性の強い彼らが時の列車「デンライナー」の食堂車で繰り広げるコミカルなやり取りが『電王』の人気に火をつけました。

 脚本を担当した小林靖子さんによれば、イマジンたちのやり取りは、時代劇『必殺』シリーズにおける中村主水と嫁姑の掛け合いや、映画『男はつらいよ』シリーズの「とらや」での場面を意識したといいます。

『電王』はコミカルな作風であり、さらに怪人による直接的な殺人描写が多くないため、子どもたちにも安心して見せることができます。一方で『電王』は「時間旅行」を扱っていることから、伏線や複雑な設定、さらに繊細な心理描写も多い作品です。親御さんたちは、子どもたちと違う側面から作品を楽しめるのではないでしょうか。

【画像】平成仮面ライダー20作のヒーローと敵怪人たち(8枚)

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