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いま子供に「見せたい」平成仮面ライダー2作品 親世代が楽しめる魅力も

学園ドラマを背景に「絆」を描く『仮面ライダーフォーゼ』

仮面ライダーフォーゼ VOL.12<完> [Blu-ray] (東映)
仮面ライダーフォーゼ VOL.12<完> [Blu-ray] (東映)

 次に紹介するのが、仮面ライダーシリーズ40周年記念作品として製作された『仮面ライダーフォーゼ』(2011~2012)です。東日本大震災後に初めて放送された仮面ライダーだったこともあり、世界観が明るいものとなっています。

 天ノ川学園高校を舞台に、如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼを中心とした「仮面ライダー部」の活躍を描いた作品です。つまり『フォーゼ』は仮面ライダーシリーズでもあり、学園ドラマでもあるのです。
 
 仮面ライダーと怪人の戦いを「部活動」の一環として描いているほか、学園ドラマらしく転校生や修学旅行、卒業式などの学校行事が物語に組み込まれています。一方で、学園ドラマとはかけ離れた「宇宙」のモチーフも組み込まれています。

『フォーゼ』の物語の中核は如月弦太朗が登場人物たちと「友達」になることです。その対象は仮面ライダー部の仲間たちだけではなく、怪人に変身してしまった学園の生徒たちも含まれています。『フォーゼ』は「学園ドラマ」という物語のフォーマットを導入したことで、「絆」という作品のテーマを一貫して強く打ち出していました。

 弦太朗はリーゼントに短ラン・ボンタンという、現代では珍しいツッパリスタイルで、放送中は弦太朗の出で立ちに抗議が多数寄せられたそうです。しかし、弦太朗が劇中で非行に走ることはありません。ツッパリスタイルは何事にも正面から向かい合うという弦太朗の姿勢をわかりやすく表現したものではないでしょうか。

 平成仮面ライダーシリーズは1年ごとに製作されるのが恒例で、製作者は毎年新しいことに挑戦しているため、20作品それぞれに独自の魅力が詰まっています。『電王』と『フォーゼ』を入り口に、他の平成仮面ライダー作品にも触れてみてはいかがでしょうか?

(森谷秀)

【画像】平成仮面ライダー20作のヒーローと敵怪人たち(8枚)

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