実は「闇が深い」子供向け番組・3選 激重エピソードに「後味悪すぎ」
かつては誰もがお世話になっていた子供向けアニメや教育番組。その内容を大人になってから振り返ると、思わず「こんなに闇が深かったの!?」とびっくりしてしまうことも珍しくありません。今回は、シビアな世界観や重いテーマを秘めた作品を3つ厳選して紹介します。
実はハードなSF作品だった『がんこちゃん』

子供向けアニメや教育番組といえば、ほのぼのとした世界観を描いているイメージが強いでしょう。ですが大人の目線で見返してみると、その設定やテーマが重すぎることに驚かされてしまうかもしれません。意外に闇が深かったり、社会問題に切り込んだりと、子供向けらしからぬ側面を秘めていることがあるのです。
●ざわざわ森のがんこちゃん
まずご紹介したいのは、1996年に放送がスタートした小学校低学年向けの道徳番組『ざわざわ森のがんこちゃん』です。
同作をひと言で説明すると、恐竜の女の子・がんこちゃんと仲間たちが珍騒動を繰り広げていく人形劇。浮かれた曲調のオープニングも印象的で、底抜けに明るい作風に見えるかもしれませんが、ショッキングな世界観が隠されていました。
というのも、がんこちゃんたちのいる世界は、実は人類滅亡後の超未来。物語の舞台となる「ざわざわ森」の周りには砂漠地帯が広がっており、なんとその砂は人間のなれの果てだったのです。
この設定を暗に示したのが、『ざわざわ森のがんこちゃん エピソード0』。がんこちゃんがひょんなことから過去へタイムスリップし、その先で人間の兄妹と友達になるという話でした。
しかしタイムスリップした世界は人間が砂化する謎の現象に脅かされており、物語終盤ではとうとうお兄ちゃんまでもが砂化してしまいます。そうとも知らず、がんこちゃんは妹を残して現代に帰還することに……。
なんとも後味の悪いエピソードに、放送当時ネット上が「普通にハードなSF展開じゃねーか!」「虚淵玄みたいなストーリー」「本当にコレ、がんこちゃんか?」とザワついたことは言うまでもありません。