『サザエさん』の火曜日放送の思い出 「日曜とキャラが違う」の勘違いも?
『サザエさん』は日曜日の放送が50年以上続いており、ギネス世界記録に認定されています。再放送はなかなかされていませんが、以前は約22年も毎週火曜日に再放送がされていたことをご存知でしょうか。火曜日の『サザエさん』は、OPでサザエさんがドラ猫を追いかけていないようです。今回は火曜日放送の『サザエさん』を振り返ります。
火曜日放送の『サザエさん』は再放送!

毎週日曜日の夕方、お茶の間に癒しを届けているアニメが『サザエさん』(フジテレビ系)です。『サザエさん』は日曜日18時30分からの放送が、もはや当たり前の感覚になっていますが、かつては火曜日にも放送されていました。
火曜日の『サザエさん』は、1975年4月1日から1997年11月18日まで20年以上も放送されていました。時間は19時からで、内容は5、6年前の再放送です。そして、日曜日に放送される『サザエさん』とは、いくつかの違いがあります。まず、火曜日版のタイトルは、『まんが名作劇場 サザエさん』という番組名でした。
また、主題歌もOPとEDともに、日曜版とは異なるものを使用しています。堀江美都子さんが歌う火曜日のOP「サザエさんのうた」は「窓を開けましょう ルルル」が歌の入りです。さらに、同じく堀江さんが歌うED曲の「あかるいサザエさん」では、「タラちゃんちょっとそれとって 母さんこの味どうかしら」と、家族に話しかけるフレーズがあります。
その他、火曜日の放送が5年以上前の再放送だったために、一時期おなじみのキャラに日曜日と違いが生じていたのも特徴的な出来事です。現在の磯野家のお隣さんとして馴染み深い伊佐坂先生一家が1985年に引っ越してきた後の一定期間、火曜日の放送でお隣さんとして描かれるキャラは、タイムラグで浜さん一家(78年に引っ越してきて、85年にいなくなるまで登場していたお隣さん)のままでした。ちなみに、1985年から登場した伊佐坂先生たちは2代目で、初代は70年から78年まで登場していた、同じ名前の少し違う人物たちです。
また、三河屋の御用聞きの担当も、1985年に三平さんが帰郷したことによって、後任の三郎さんへと移り変わっています。こちらもタイムラグにより、一時は田舎に帰ったはずの三平さんが、火曜日放送に登場していました。日曜日と火曜日ではたった中1日なのに、おなじみのキャラたちが違うため、なかには「再放送なのに、曜日によってわざわざキャラが変えられている」と、当時勘違いしてしまった人もいるようです。これも、「日常がループしている」ように感じる、『サザエさん』ならではの出来事でしょう。
火曜日の放送には好意的な意見が多く、ネットでは「日曜日のOP、ED曲より火曜日の方が好き」「火曜日のサザエさん復活してほしい」「火曜だと、明日から仕事だというダメージが少ない分見やすい」と、「復活」を願うファンもいます。
【画像】原作の最初の四コマ! 1946年、セリフが「全部カタカナ?」の貴重なエピソード
1946年4月22日に福岡の新聞「夕刊フクニチ」で誕生した『サザエさん』
四コマ漫画「サザエさん」が誕生して今日で75年を迎えました。
1946(昭和21)年4月22日に福岡の新聞「夕刊フクニチ」で誕生し、いくつかの掲載紙を経て、最終的には朝日新聞朝刊で1974(昭和49)年2月21日まで連載が続きました。
約28年間で6500回以上の連載でした。※現在休館中、4/24?開館します。 pic.twitter.com/h0AZHUR3ym
— 長谷川町子美術館 (@machikomuseum) April 22, 2021
(LUIS FIELD)