非情! ガンダム世界の「最凶兵器」たち 文明を破壊、人の命さえ「エネルギー」として吸収?
ガンダムシリーズにはバラエティ豊かな兵器が登場し、戦局を左右するだけではなく、時として人類の歴史にまで大きな影響を与えてきました。今回は特に強力と思われる大量破壊兵器、文明抹消兵器、人の道を外れた兵器の3つを紹介します。
地球連邦軍の30%を消滅させた「光」
ガンダムシリーズ作品にはバラエティ豊かな兵器が登場し、しばしば戦局を大きく左右してきました。なかでも、視聴者に大きな衝撃を与えた大量破壊兵器、文明抹消兵器、人の道を外れた兵器も描かれました。
●コロニーレーザー
『機動戦士ガンダム』や『機動戦士Zガンダム』に登場したコロニーレーザーは、直径6kmの居住用スペースコロニーを巨大なレーザー砲として改造した兵器です。超遠距離から一撃で艦隊を消滅させることが可能な威力があり、初代『機動戦士ガンダム』ではギレン・ザビが父であるデギン・ザビの謀殺のために使用し、地球連邦軍艦隊の30%と、連邦軍最高指揮官のレビル将軍を巻き込む形で成功させています。
しかしながら冷却やエネルギー充填に時間がかかるという欠点があり、その後の戦闘では使用不可能となっていました。もしこのときギレンがデギン謀殺にこだわらず、連邦艦隊により大きな打撃を与える判断を下していた場合は、さらに戦局が変化した可能性があり、ガンダムの歴史における大いなる「if」とされています。
なお、このときレーザーへと転用されたコロニーは旧型居住用コロニー「マハル」であり、『機動戦士ガンダム0083 Stardust Memory』に登場したマハル出身のシーマ・ガラハウ中佐やその部下たちは、結果として故郷を失ったことが語られています。
『機動戦士Zガンダム』に登場したコロニーレーザー「グリプス2」は、ティターンズがサイド7のグリーンノア2のシリンダーのひとつを分割してレーザーに改造したものです。初代コロニーレーザーの欠点だったエネルギーの充填速度が高速化されており、核パルスエンジンの搭載により、ある程度の自力移動も可能となっています。
その破壊力から各勢力の最優先目標となっており、ティターンズ、エゥーゴ、アクシズは三つ巴の激しい争奪戦を繰り広げました。最終的にはかろうじてエゥーゴが確保し、レーザー砲塔内での激しい戦闘の末に損傷したものの、55%の出力で発射されたレーザーがティターンズ艦隊を壊滅に追い込み、『Zガンダム』の物語に決着をつけました。
この戦いで一度は放棄されたグリプス2ですが、秘密裏に修復されており、『機動戦士ガンダムUC』で再登場。マーサ・ビスト=カーバインが「ラプラスの箱」を消滅させるために使用しました。放たれた巨大なレーザーは、バナージ・リンクスのユニコーンガンダムとリディ・マーセナスのバンシィが巻き起こした「サイコ・フィールド」によって防がれる結果となりました。