「JRA x ガンダム」コラボの主役、なぜ『00』なのか 担当者に聞く
2018年12月に『機動戦士ガンダム』とJRA有馬記念でコラボしたことが記憶に新しいですが、ガンダム放送40周年の2019年、再び両者のコラボが展開しています。今回は『ガンダム00』と宝塚記念

放送40周年を迎えた『機動戦士ガンダム』と日本競馬会(JRA)のコラボ企画「騎乗戦士ガンダムJRA -BEYOND THE TURF-」が2019年6月から始まりました。ガンダムファンからは「騎乗選手って」など「うますぎ」「不覚にも笑ってしまった」などの声があがっています。
ガンダムとJRAのコラボは、2018年12月に展開された特設サイト「有馬戦士ガンダム」に続くものですが、今回のコラボでは2007年から2009年まで放送された『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』が主なモチーフとなっています。
第一弾コンテンツとして、歴代ガンダムキャラクターやGIレースの映像がクロスオーバーするオリジナルムービーが公開されていますが、そのナレーションには『ガンダム00』の主人公・刹那・F・セイエイ役をつとめた宮野真守さんが起用されています。
また、令和初のグランプリレースとなる「第60回宝塚記念」と連動し、特設サイトで「ガンダム馬券」がランダムに生成される「ハロガチャ 宝塚記念00」キャンペーンも展開。『ガンダム00』のキャラクターを前面に打ち出しています。
なぜ、2019年のガンダムコラボの主役は『00』なのでしょうか。プロジェクト担当者は、「新元号=令和ということで、『れい(零)』と『わ(輪)』と、どちらもゼロが2つという言葉遊びで選ばれました」と話します。
もちろん、語呂合わせだけが理由ではありません。その狙いは、「幅広い世代を越えて愛される存在」を目指すものです。
「『00』をオンタイムで見ていた10代が現在成人したと予想できることや、もともと同作品には20代のファンが多かったことなどから、それらの世代のファン層にも足を運んでもらうこと、または競馬自体を認知してもらうことができれば」と、担当者は話します。
『ガンダム00』は若い世代、特に女性ファンからの支持が厚いことで知られ、2019年2月には、ガンダムシリーズ初めての舞台化も実現し、著名な2.5次元舞台俳優がメインキャストをつとめました。JRAは『ガンダム00』とのコラボを通じて、これまで接点のなかった新しい層へのアプローチに期待を込めているといえるでしょう。