勘違いしがちなガンダムトリビア3選 MSとMAの違いってナニ?
TV版と劇場版で扱いが異なるキャラも!
●テム・レイの辿(たど)った最期は複数存在する?
『機動戦士ガンダム』の主人公アムロの父テム・レイは、『劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』に登場。TVに映し出されたガンダムの活躍に大喜びし、勢いあまって階段から転落し、動かなくなるシーンがありました。
映像ではこれで死んだのかは不明でしたが、後に富野由悠季さんの小説『密会~アムロとララァ』の中で、同じ場面で死亡したと書かれています。そのため、テム・レイは階段から落ちて死んだと記憶しているファンは多いことでしょう。しかし、実はTVアニメには階段から落ちるシーン自体がないので、テム・レイの生死は不明のままです。
ただTVアニメの34話には、父親のもとを訪れたアムロが、父の死を予知したかのような描写があります。そこではテム・レイが机に突っ伏すように倒れ、父の最期らしき姿を見たアムロは涙を流していました。
ニュータイプとして覚醒しつつあったアムロが未来を視たのかは分かりませんが、この未来視が正しいとすれば、TVアニメでは階段からの転落死とは別の死が待っていることになります。
ちなみに富野由悠季さんが企画段階に構想を記した「トミノメモ」によると、テム・レイはソフィア(ジオンのフラナガン機関を指す)が唱えるマグネットコーティング理論を連邦に横流ししたことにより、機関に抹殺されたと書かれていました。
もしかするとアムロが未来視したテム・レイの姿は、トミノメモにあったフラナガン機関に暗殺された時の姿だったのかもしれません。
(大那イブキ)