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大谷選手もお手上げ? どう考えても理不尽だった昭和の「野球ゲーム」たち

野球ゲームは年々進化していますが、ファミコン時代に発売された野球ゲームのなかには、野球のルールを無視したものや、野球の現実からあまりにもかけ離れた内容もありました。ゲームバランスの悪さやバグの多さから「クソゲー」呼ばわりされたものも。懐かしくも愛おしいファミコン野球ゲームを振り返ります。

作り手も遊ぶ側も「手探り」だった? ファミコン時代の野球ゲーム

クソゲーと呼ばれながらも、今なお多くの人の記憶に残る『燃えろ!!プロ野球』(ジャレコ)
クソゲーと呼ばれながらも、今なお多くの人の記憶に残る『燃えろ!!プロ野球』(ジャレコ)

 野球好きであれば、一度は野球ゲームをプレイした人も多いでしょう。1980年代はファミコンがブームとなり、野球ゲームが多く誕生した年代でした。しかし、なかには野球のルールを完全に無視したシステムや、調整が不十分なゲームバランスの作品も存在します。理不尽なバグにより、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手でも「お手上げ」なのでは……と思えるゲームもありました。

 最初に紹介するのは、現在のリアル志向の野球ゲームの先駆けともいえる『燃えろ!!プロ野球』です。当時熱中した方も多いはずですが、「ゲームシステムに多くのツッコミが入ってしまうクソゲー」として認知されていました。

 もっとも有名なのが、強打者ならバントの構えでバットにボールが当たるだけでホームランになってしまうという「バントホームラン」です。野球を根底から覆してしまうこの仕様は、ある意味後世に語り継がれる伝説となり、今なおSNSでも「当時、バントホームランは衝撃でしたね」など、多くのコメントがあがっています。

 同作品は動作や演出で野球のリアルな魅力を再現しようと工夫しており、この点はとても評価できます。しかし、これが逆にプレイのテンポを悪くしてしまう原因に。たとえばキャッチャーがピッチャーにボールを返す演出や、ピッチャー交代時にリリーフカーでゆっくり登場してくる演出など、あらゆる動作に時間がかかり、プレイヤーを困らせました。

 多くの人からクソゲーと呼ばれたゲームですが、現在はネット上で「昔はイライラしたけど今は憎らしいほど愛おしい」「燃えプロ、イライラしながらプレイしたい」など前向きなコメントが多く、多くの人に愛されている野球ゲームだということがわかります。

 続いて紹介する『プロ野球ファミリースタジアム』(ファミスタ)は、現在も新作が登場続けるヒット作です。しかし、1986年に発売された初代『ファミスタ』はまだ完璧ではなく、プレイした人をイライラさせたこともありました。

 酷評が集まったのは、守備選手の足が極度に遅く、下手するとランニングホームランが連発してしまうほどの「バランスの悪さ」です。また、外野のポール際に謎の穴があり、その穴にボールが入るとなぜかホームランになってしまいます。このバグは「ポール下の穴」と揶揄されるほど話題を集めました。

 そして、「タイム」のタイミングによってはピッチャーが画面から消えてしまい、「投球が全てボールになって延々と得点し続ける」というバグが発生したこともありました。SNSでも「ファミスタで友達と遊んでいたらバグが発生して敗北。ストレスが溜まった思い出がある」など、バグにイライラした経験を語る人も。

 しかし、そうしたバグやバランスの悪さを差し引いても、秀逸だったゲームシステムは評価され、最新作に至るまで大きくかわらずに引き継がれています。「初代ファミスタは設定がかなり雑だったが、今でも神ゲーム」という評価も少なくありません。続編ではゲームバランスの悪さやバグが改善し、今では名作シリーズといってよいほどの知名度を誇る野球ゲームとなりました。

【画像】いま見ると新鮮! ファミコン『燃えろ!!プロ野球』の細かい演出(4枚)

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