【漫画】「手芸部」を作りたい女子高生vs不良たち 昭和を彷彿とさせる作風に「最高」「懐かしい」
刺繍が大好きな女子高生・小田真希は不良校・荒涼高校の1年生です。彼女の夢は学校に「手芸部」を創設し、部費をもらうことでしたが……。『仏恥義理ステッチ』を連載中の作者・あおいましろうさんにお話を聞きました。
細やかな刺繍に「努力がすごい!」
不良が集まる荒涼高校に通う主人公・小田真希は、アフロ髪とロングスカートといういで立ちが印象的な、刺繍をこよなく愛する女子高生です。刺繍の腕前はプロ級で、「真希が刺繍をした学ランを着ると、ケンカに勝てる」というウワサもあり、刺繍を依頼する人は少なくありません。一方、彼女の夢は学校に「手芸部」を創設することでしたが、なかなか部員が集められず……。
あおいましろうさん(@aoimashirou)が「アフロにロンスカの女子高生が手芸部を作る話」としてTwitter上に公開した、創作マンガ『仏恥義理ステッチ』が話題です。
本作は「コミックDAYS」で連載されており、2023年4月12日(水)より単行本『仏恥義理ステッチ』第1巻も発売されました。Twitterに投稿された第1話には2.2万件を超えるいいねが付いています。読者からは「ストーリー設定が斬新」「アフロな主人公がかわいい」「刺繍って奥深いな」「昭和感が素敵」などの声があがっています。
作者のあおいましろうさんにお話を聞きました。
ーーあおいましろうさんがマンガを描き始めたきっかけや、漫画家としてのデビューの経緯を教えて下さい。
小学校4年生くらいから「高橋留美子」になりたくて、マンガを描き始めました。中学生くらいから投稿していましたが、20歳くらいで1回挫折してアニメやゲーム関係の仕事をしていました。
時は流れ、4コママンガやゲームの素材などを作るなどしながら子育てしていたのですが、40代後半に『弱虫ペダル』にハマり、自分でもストーリーマンガ描きたいなーと思い立ち、家族に隠れて夜中に描き始めました。
マンガを仕事にしたいなと思い、再び持ち込みや投稿を始め、ネットに作品を上げたりしているうちに賞をもらったり、マンガの仕事をもらえたりするようになりました。すでに50歳くらいになっていましたが、子供の頃の夢の漫画家になっていたことに気が付いてうれしかったです。
ーー「ヤンキー×刺繍」という異色の組み合わせが魅力的です。この組み合わせはどのように思いついたのでしょうか?
とにかくたくさん設定を盛り込む悪い癖があります。要らない設定を削いで削いで残ったのがアフロの真希ちゃんと刺繍でした。もともとは全然違う話だったんですが、気が付いたらこうなっていました。
ーー主人公の真希以外にも『仏恥義理ステッチ』では、数々の個性あふれる人物が登場します。キャラクターを描くうえで心がけていることはありますか?
絵でいうと、シルエットにしても何者かわかるように気を付けてます。性格でいうと、誰からも好かれる好感度の高いキャラを描くのが苦手で、いつも関係がギスギスしがちなんですが、どうにもできません。
ーー読者からさまざまな感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
単純に「これおもろ!」みたいなコメントもらうと元気が出ます。柳さんというデカい女子の先輩がいるのですが、そのキャラをとても気に入っていだだいたコメントはうれしかったですね。柳さんを美人として描いていたので。
ーー今後、発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
今のところは、『仏恥義理ステッチ』を描かせてもらえるところまで描きたいです。その先は全然わかりません。描かせてもらえるだけ描いて、その後描かせてもらえるところがなかったらどうしましょう……。死ぬまで勝手に描いていると思います。……と最後カッコつけましたが『仏恥義理ステッチ』をよろしくお願いします!
●「コミックDAYS」で連載中の『仏恥義理ステッチ』はこちら
(マグミクス編集部)