「ハッピーエンド」なのに物議を醸したマンガの最終回 「もう1人の主人公消えた?」
「ハッピーエンド過ぎる」のも問題?
●『東京卍リベンジャーズ』:ハッピーエンドにするために、「リベンジ」し過ぎちゃった?

アニメ化、実写映画化で盛り上がりを見せている人気ヤンキーマンガ『東京卍リベンジャーズ』は、2022年11月に「週刊少年マガジン」に最終話が掲載され、連載が終了しました。しかし、その駆け足すぎた最終話の内容に、ネット上では物議を醸したようです。
10回目のタイムリープで、主人公・花垣武道は、「東京卍會」総長・佐野万次郎(マイキー)にかけられていた呪い「暴力性を増長させる黒い衝動」を解放させ、彼との一騎打ちの末に瀕死状態になります。しかし武道は、死の直前にさらに10年前の小学1年生時へと、11回目のタイムリープをしていました。そしてその時、武道から能力を譲り受けたマイキーも、同じ時代にタイムリープしていたのです。
最終話前の277話にて、現代から20年前の佐野家でマイキーと合流した武道は、力を合わせ誰も不幸にならない結末に向けて走り始めます。稀咲を誘って「東京卍會」を創設し、「黒龍」と「天竺」を吸収した後、ふたりは最大勢力にした「東京卍會」を解散したのです。
そして最終話「Revengers」では、「東京卍會」解散から11年後の武道と、ヒロイン・日向の結婚式が描かれました。結婚式に出席した千冬やドラケン、マイキーなどの主要メンバーたちの真っ当な道で成功している11年後の姿や近況も描かれ、物語は大団円で幕を閉じています。
しかし、武道たちが10年前に戻ってからは、わずか2話で最終話になっており、「その過程が見たかった」「未回収の伏線や謎が残っている」「稀咲が日向に惚れてた件はどうなったん?」など、駆け足すぎる終わり方に不満の声が挙がりました。特に、考察を楽しみにしていた読者は、伏線や謎を残して終わったことで不満を抱いたようです。
また、それまで死んだキャラがみんな復活したことにも、「これまでの話が台無しになった」と憤る意見がありました。悲しい結末をたどるキャラが多く、「みんな幸せになって欲しい」というファンの意見もあった作品でしたが、実際に物語の最後でそうなってしまうと、また別の問題も生まれてしまうようです。
(SU_BU)