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今のジャンプは「友情・努力・勝利」じゃない? 今の時代に沿ったキーワードとは

少年マンガ雑誌の王道といえば真っ先に「週刊少年ジャンプ」を思いつく人が多いのではないでしょうか。多くのヒット作品や人気漫画家を輩出し続け、日本のみならず世界中のファンを虜(とりこ)にしてきた「ジャンプ」は、「友情・努力・勝利」をスローガンにしてきました。しかし、時代の変化でそのスローガンは通用しなくなってきたとの意見もあります。

「友情・努力・勝利」に変化?

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  1968年に「少年ジャンプ」として創刊された「週刊少年ジャンプ」は、半世紀以上経つ現在も多くのファンを獲得し続けています。「ジャンプ」は創刊当初から「友情・努力・勝利」の3大原則をスローガンに掲げ、飛躍を遂げてきました。現在もそのスローガンを元に邁進し続けているのかと思いきや、時代の変化と共に「時代に合わなくなってきた」との意見もあります。現在の「ジャンプ」スローガンを歴代編集長・編集者たちのコメントと共に紐解きます。

 まずジャンプ三大原則は、創刊当初から貫く「アンケート至上主義」と密接に関わっています。とくに初代編集長の長野規さんは、「ジャンプ」を作るうえで「読者の頭の中からポケットの中身まで全部を知らないとダメ」というポリシーの持ち主であったそうです。そういった考えから、毎週アンケートをとっており、読者に「心温まる言葉」「大切だと思う言葉」「嬉しいと思う言葉」の3つ質問のアンケート結果によって、「友情・努力・勝利」という「ジャンプ」の代名詞が生まれたといいます。

 三大原則のひとつ「努力」については、4代目編集長の後藤広喜さんが興味深いコメントをしています。読者への意識調査で「悩み」について聞くと「進路」「学校の成績」「おこづかい」「運動能力」の、4つの答えが毎年上位にランクインしていたそう。この結果から後藤さんは、「平等とはいかない『運動能力』『成績』はその能力を持ちたいと思っている証拠で、裏返せば諦めない努力が必要」と語っていました。

 また「友情・努力・勝利」については、「編集方針に合っているうえに分かりやすい」とも語っているように、創刊初期のころは時代とマッチしたスローガンとして重宝されていたようです。

【画像】「友情・努力・勝利」になってる? ジャンプ黄金期を支えた名作を見る(5枚)

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