全裸、覗き、鞭打ち…アダルトな不二子の魅力満載『ルパン三世 ルパンVS複製人間』
『ルパン三世』初の長編アニメ映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は、公開から45年経った現在でも多くのファンに愛されている作品です。本作の魅力は多々ありますが、なかでも大きいのがヒロイン・峰不二子のアダルトな魅力でしょう。
覗きがバレて高笑いする自称・神
『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は1978年に公開された『ルパン三世』初の劇場長編映画です。79年の邦画9位となるヒットを記録しました。
当時は映画『スター・ウォーズ』をはじめとするSFブーム、映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を嚆矢とするアニメブームが巻き起こっていましたが、『ルパンVS複製人間』のような大人向けのアニメ映画はヒットしないと思われていたそうです。ヒットという結果は、魅力的なキャラクター、派手なアクション、壮大なスケールの世界観などがギュッと詰め込まれた作品の力によるものでしょう。
『ルパンVS複製人間』の大きな魅力のひとつにアダルトな描写があります。昭和の頃ならいざ知らず、今もカットしないで地上波で放送して大丈夫? と言いたくなるほどです。そのアダルトな魅力を担っているのが、セクシーでグラマーなヒロイン・峰不二子の存在でしょう。
これまで多数制作されてきたアニメ『ルパン三世』を見渡してみると、『ルパン三世 カリオストロの城』をはじめとして、不二子がヒロインを務めている作品は意外なほど多くはありません。
しかし、本作の不二子はまごうことなきヒロインです。徹頭徹尾、ルパンと複製人間マモーの欲望の対象であり続け、逆に不二子はふたりを手玉に取るしたたかさを見せていました。不二子は単なるセクシーな女性というだけではなく、頭がキレてしっかり自我がある女性として描かれていたのも、忘れてはいけないポイントだと思います。
不二子は登場シーンから全裸。彼女のためにしつらえられた幻想的な屋敷のベッドでけだるく起き上がったかと思えば、すぐさまシャワルームへ向かいます。まったく目を離す隙がありません。しかも、バスルームの鏡の向こうには覗き用のカメラが仕掛けてありました。仕掛けたのはマモーです。
不二子にはすぐにバレますが、マモーは高笑いしてごまかします。この男、“神”を自称しているくせに覗きをしているなんて、大物なのか小物なのかわかりません。しかし、不二子はそんなことは意に介していません。マモーとの付き合いをビジネスと割り切っているようです。素っ裸にレザースーツでハーレーにまたがる姿も決まっていました。