おっさんゲーマー、実は「リア充」!? 年間1万円以上使うプレイヤーを分析
ゲームエイジ総研が2019年6月に発表した調査結果によると、年間1万円以上をゲームに使っているゲーマー層の約7割が男性ですが、彼らの消費行動からは、従来のゲーム好きに対するイメージを覆し、ある意味憧れさえ抱かせるような人物像が見えてきました。
40代ゲーマー「スポーツ施設利用」は平均の2倍!

ゲーム好きは家に引きこもってひたすらゲームをプレイ。それ以外のことには関心がない……そんなありがちなイメージを覆すような調査結果が発表されました。
ゲームエイジ総研(東京都渋谷区)が2018年11月、10代から40代の男女2000人を対象にした「ゲーマーライフスタイル調査」によると、ゲームをする人のうち4人に1人、397人が年間1万円以上をゲームに使っていて、そのうち男性が約7割を占めているといいます。
注目なのは、彼らのお金の使い方です。例えば、「ファッションのネット通販」の利用率では、20代以上はいずれも高く、特に40代では日本人全体の9.2%に対して17.3%に。「旅行」についても、日本人全体の19.2%に対し、年間1万円以上使うゲーマーは22.4%が利用しています。
また、スポーツ関連施設の利用率も日本人全体より高く、特に40代では日本人全体の7.1%に対して18.7%と、倍以上の利用率です。
「旅行」「スポーツ施設」などで特に40代ゲーマーの利用率が高く、年代が上がるごとに利用率も上がっていることから、仕事の経験を積んで可処分所得が増えた世代が、ゲーム以外にも家族旅行や健康づくりなどにお金を使い、積極的に人生を楽しんでいる……そんな「おじさんゲーマー像」が見えてくるのです。
調査を実施したゲームエイジ総研によると、回答者からは「ゲームも旅行も学生からの趣味でしたが、社会人になって収入的な面で余裕ができたので、家族とちょくちょく旅行に行っています」(男性34歳)、「健康も考えて走っていますが、この積み上げる感じがRPGっぽくて結構楽しい」(男性48歳)などのコメントも寄せられているといいます。
今回の調査を通じ、ゲームエイジ総研の担当者は、「ゲームをコミュニケーションの手段として楽しみながら、家族や友人と楽しみを共有するための消費にも積極的であることが見て取れました」と話しています。大人になってもゲームを愛する心を忘れず、多彩な消費を楽しんでいる「おじさんゲーマー」は、もはや人びとに憧れを抱かせる「リア充」キャラといえるかもしれません。
(マグミクス編集部)