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『さよなら銀河鉄道999』は違和感だらけ? 賛否が分かれた理由

『銀河鉄道999』の劇場版2作目『さよなら銀河鉄道999 ‐アンドロメダ終着駅-』は、前作から2年後を描いた物語です。映画としての評価は高かったものの、無理やり繋げた感のあるストーリーは賛否が別れる結果となりました。そこで違和感を与えるに至った理由を紹介します。

前作の終わり方が良すぎた?

松本零士原作によるSF名作アニメ『銀河鉄道999』の劇場版、第2作。「さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅- 4Kリマスター版 (4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray Disc 2枚組)」(東映ビデオ)
松本零士原作によるSF名作アニメ『銀河鉄道999』の劇場版、第2作。「さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅- 4Kリマスター版 (4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray Disc 2枚組)」(東映ビデオ)

 1981年公開の劇場用長編アニメーション『さよなら銀河鉄道999 ‐アンドロメダ終着駅-』は、前作から2年後の世界を舞台にした続編です。

 本作では前作で触れられなかった、機械帝国の真実である生身の人間から魂を抜き取り、それを機械化人のエネルギーに利用していたことや、メーテルとプロメシューム親子の過去、そして車掌の正体など全ての謎が明かされます。そんなこともあってか、作品を観た人からは「前作でキレイに終わったはずのストーリーに違和感がある」と賛否の声があがりました。

 前作『銀河鉄道999』のラスト、主人公・星野鉄郎は惑星メーテルを破壊しました。しかし、その後も地球での機械化人の脅威は収まることなく、生身の人間と機械化人による壮絶な戦いが続いていました。栄華を誇ったメガロポリスも、無残な廃墟と化した姿になります。

 鉄郎は戦いの最中、メーテルの声を伴ったメッセージカードを受け取り、999への乗車を促されます。鉄郎は仲間たちに支えられながら、メガロポリスの99番ホームに向かうと、そこには999が停まっていました。銃弾が飛び交う中、鉄郎は仲間たちの援護を受けながら、再び999に乗り込み、旅の続きが描かれます。

 前作はたしかに続編がないような終わり方をしていたようにも思えます。『銀河鉄道999』は鉄郎がメーテルとともに、機械の身体をもらえる星に行くまでの物語です。前作の終盤では、目的地の機械化母星メーテルに行き着いたことで冒険の旅も終わり、メーテルとも永遠の別れをしたはずだからです。

 実際にネット上では、「前作であんなにキレイな終わり方をしていたのに」と、物語に違和感を覚える声があげられています。また、「メーテルは大事なポジションだったけど、鉄朗が立派になりすぎているから保護者の必要もなくて、結末第二弾としては微妙な立ち位置」「よくできた作品だけど、前回の終わり方が印象強すぎて話がギクシャクしている感が否めない」「後半の展開がちょっと駆け足になってしまったのが残念」といった声も見られ、完全な否定というよりも「ちょっと惜しい」といったコメントが多く寄せられていました。

【画像】賛否割れた! 『銀河鉄道999』シリーズを振り返る(5枚)

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