「すずめの戸締まり展」東京・銀座で開催中 作り手が映像に込めた思い・アイデアを体感!
4月19日(水)から5月8日(月)にかけて、松屋銀座8Fのイベントスクエアにおいて、新海誠監督作品「すずめの戸締まり」展が開催中です。今後、全国規模での巡回展示が行われるイベントの第一弾で、数多くの原画や設定など、アニメーション制作に実際に使用された資料が盛り込まれ、ファン必見の内容となっています。
「いってきます」
2023年4月19日(水)から5月8日(月)にかけて、松屋銀座8Fのイベントスクエアにおいて、新海誠監督作品「すずめの戸締まり」展が開催中です。今後、全国規模での巡回展示が行われるイベントの第一弾で、数多くの原画や設定など、アニメーション制作に実際に使用された資料が盛りだくさんの、ファン必見の内容となっています。
「すずめの戸締まり」展を訪れた方がまず目にするのは、扉をくぐる岩戸鈴芽(すずめ)と宗像草太が描かれたキービジュアルです。大地を揺るがす封印されしミミズとの戦いに臨もうとする、ふたりの若者の決意を秘めた眼差しは、人の目を引き付けて止まない力強さにあふれています。その左には劇場公開時に使用されたポスター3点が展示されており、上映当時の記憶がよみがえります。
会場に入ってすぐ右手には、主催者からのあいさつ文や新海誠監督のプロフィール、そして『すずめの戸締まり」の始まりである企画書が展示されています。企画書には、3本足の椅子が草太であることやダイジンの設定、すずめ、草太、ダイジンの間に三角関係が存在することなど、初期の時点でイメージが固められていることがわかります。
最大の敵であるミミズについても、街を覆うような強大なイメージに加え、キャラとしての生物感と地震現象としてのエネルギー感のバランスを取るために、どのような表現を行なうべきか、さまざまな方向から検討と追求が行われていたことがうかがえます。新海監督をはじめとする多くの一流クリエイターが精魂を込めて作り出した映像美がどれほどのものなのか、映画館で目にした方ならばよく理解できるのではないでしょうか。
また、イラストの横の文章では、新型コロナウイスルが猛威を振るうという、先が見通せない世の中で、新海監督がどのような物語を送り出せばいいのか不安にかられていたことが明かされています。監督がすずめの旅にどのような意味を持たせると決めたのか……その具体的な内容については、ぜひ会場で見届けていただければと思います。