「すずめの戸締まり展」東京・銀座で開催中 作り手が映像に込めた思い・アイデアを体感!
「ただいま」

さらに奥に目をやると、見えてくるのは作中の名セリフとともに展示されているスチールと原画が展示されています。また、それらのシーンの動画のカット割りやキャラクターの表情、家具や小物など、実に細やかな設定が明らかにされています。少ししか映らないシーンにも膨大な熱量が注ぎ込まれていたことが感じ取れます。
ダイジンとの出会いやフェリーでのやりとり、落ちたみかんを通した海部千果(あまべ ちか)との出会いなど、数々の名シーンのイメージボードやカット割りを眺めながら先へ進むと、やがて神戸で出会った二ノ宮ルミが経営するスナック「はぁばぁ」の電灯が目に入ります。当然ルミを始めとする神戸での登場人物やスナック内部も細やかな設定が存在しており、その一部を見ることができます。
そしてこのあたりから少しずつ少しずつ、怪しげな気配が漂い始めます。
そう、ミミズとの戦いが描かれ始めるのです。
普段は死者が住む常世(とこよ)にあり、人がいなくなった廃墟などに開く「後ろ戸」を通り現世(うつしよ)に現れ、大災害をまき散らす巨大な怪異。
宗像草太たち「閉じ師」が開いた後ろ戸を閉め、ミミズが現世に現れるのを防いだとしても、要石(かなめいし)の存在なくしては封じきれない暴力の権化。
草太は、すずめは、どのようにしてミミズへと立ち向かっていったのか。そしてミミズはどのようにして作られていったのか、深海監督をはじめとするクリエイターたちが込めた想いを、目の当たりにすることができるでしょう。
すべての展示を見終えると、待っているのは数多くのグッズが用意されたお土産コーナーです。魅力的なアイテムが目白押しとなっていますが、一部に品切れとなっているアイテムもあります。『すずめの戸締まり」展公式Twitter(@suzume_ten)ではグッズの品切れ情報も発していますので、お出かけの前に確認しておくとよいでしょう。
「すずめの戸締まり」展は順次、日本各地で開催される予定です。このGWに、第一弾となる東京でのイベントをご覧になってはいかがでしょうか。
(ゆうむら)
※新海誠監督作品「すずめの戸締まり」展は、2023年5月8日(月)まで、松屋銀座8階イベントスクエアで開催中。営業時間10:00~20:00(5月7日は19:30まで、最終日は17:00閉場、最終入場は閉店30分前まで)。入場料:当日券一般1300円、高校生900円、中学生700円、小学生500円。
(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会