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【スペースハリアー】ありし日のゲーセンを「遊園地」に変えた、セガ体感ゲームの世界

1985年に登場したセガのアーケードゲーム『スペースハリアー』が、ニンテンドースイッチ向けに配信開始されました。同作品は当時、ゲームセンターの空間そのものをワクワクさせる「体感ゲーム」シリーズのひとつでした。

操縦桿と連動、筐体が動きまくる!

配信開始された『SEGA AGES スペースハリアー』。1985年の元祖『スペースハリアー』は、ゲームセンターで「スペハリ」と呼ばれて親しまれていた (C)SEGA
配信開始された『SEGA AGES スペースハリアー』。1985年の元祖『スペースハリアー』は、ゲームセンターで「スペハリ」と呼ばれて親しまれていた (C)SEGA

 1985年にセガ(現・セガゲームス)からリリースされたアーケードゲーム『スペースハリアー』を復刻した、『SEGA AGES スペースハリアー』が2019年6月27日、ニンテンドースイッチ向けに配信開始されました。

『スペースハリアー』は、超能力戦士「ハリアー」となって、地平線の彼方から迫ってくる凶悪なドラゴンや一つ目のマンモスといった異世界のモンスターを撃ち落としていくという3Dシューティングゲームです。

 復刻された『SEGA AGES スペースハリアー』は、ニンテンドースイッチのワイド画面に対応するほか、家庭用ゲーム機版の最終ボス「ハヤオー」の追加、アーケード筐体の雰囲気を再現する壁紙とブラウン管風の画面表示といった追加機能のほか、敵の弾以外の体当たりや障害物を退けるバリアをまとってプレイする「コマイヌ・バリア・アタック」モードも搭載しています。

 一方、元祖『スペースハリアー』が登場した当時のゲーム体験は、画面の中だけではなかったのです。

 当時の『スペースハリアー』は、モニターを備えた戦闘機コックピットのような大型筐体で、操縦桿の操作と連動して筐体そのものが動き、まさに全身でゲームに没入できるものでした(一部に、動かないタイプの筐体もありました)。

 この『スペースハリアー』のような大型筐体を使ったゲームは、のちに「体感ゲーム」と呼ばれる一大ブームを築いていました。

 セガから登場した体感ゲームは、『スペースハリアー』以外にも、オートバイ型の筐体にまたがって、左右に傾けながらプレイする『ハングオン』(1985年)、赤いオープンカーで多彩な景色のコースを疾走する『アウトラン』(1986年)、ジェット戦闘機に乗って敵の攻撃をかいくぐっていく『アフターバーナーII』(1987年)、左右方向にほぼ1回転する筐体を使った、宇宙を舞台とした3Dシューティング『ギャラクシーフォース』(1988年)などが絶大な人気を集めていました。

【画像】懐かしすぎ! 復刻された『スペースハリアー』ゲーム画面(8枚)

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