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そのおいしさ、「非日常」! アウトドアごはんの名作マンガ3選【グルメマンガのすすめ】

おにぎりやインスタントラーメンなどの何気ないごはんも、外で食べると不思議なくらい美味しさや満足感が増します。そんな「アウトドアごはん」を描いた作品には、他のグルメマンガではなかなか味わうことのできない非日常感、特別感があります。そこで今回は、アウトドアごはんを描いたマンガ3作品をご紹介します。

ヒット作『ゆるキャン△』の魅力は「共感できるリアリティ」

『ゆるキャン△』第1巻(芳文社)
『ゆるキャン△』第1巻(芳文社)

 青空の下で食べるごはんは、不思議と美味しさや満足感がアップしますし、調理環境の整っていないなかで工夫しながら作る料理は、簡単なものであっても冒険心を満たしてくれますよね。そんな「アウトドアごはん」を描いた作品には、他のグルメマンガではなかなか味わうことのできない非日常感、特別感があります。

 例えば、2018年1月から冬アニメとして放送され絶大な人気を誇った『ゆるキャン△』。原作は芳文社が刊行している月刊コミック誌『まんがタイムきららフォワード』で連載中の『ゆるキャン△』(あfろ/芳文社)です。アニメの人気だけではなく、実際にキャンプに興味を持ち、グッズを買い求める人が続出するなど、ひとつのブームを作り上げました。

 さまざまな形で冬のキャンプを楽しむ女子高生たちの日常を描いた『ゆるキャン△』には、女の子たちが可愛さだけでなく、テントの張り方やキャンプ場の場所、システム、道具の使い方といった基礎知識がしっかりと詰め込まれています。

 そんな現実感のある、キャンプという「非日常」。そのなかで女子高生たちがおいしいごはんを楽しむのです。だからこそ、見る側にもその楽しさや幸福感、時には大変さが伝わってきて、和み、応援したくなり、そして「自分もやってみたい」「作ってみたい!」と能動的な感情までも呼び起こしてくれるのです。

『ゆるキャン△』放送時期は、深夜の飯テロアニメと話題になった『ラーメン大好き小泉さん』と同時期だったのですが、この『小泉さん』で登場するお店のラーメンとはまた違って、「ありきたりなインスタントラーメンなのになぜか異様に魅力的」なラーメンを生み出し、「今期はラーメンテロがひどい」とアニメファンの胃袋を鷲掴みにしました。

 もちろんほかにも、ピリ辛の餃子鍋やスープパスタ、煮込みカレーなど、よだれが出そうな料理が毎回のように出てくるので、「私だったら何食べたいかな…」と空想せざるをえません。

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