BS12で『マジンガーZ INFINITY』を放映 時代を先取りし続けた「Z」の歴史
巨大ロボットブームの火つけ役となったのは、1972年にTV放映が始まった『マジンガーZ』でした。生誕45周年を記念した劇場アニメ『マジンガーZ INFINITY』には、大人になった兜甲児をはじめとする懐かしいキャラクターたちが続々と登場します。スクリーンでも大活躍したマジンガーZが、サブカルチャーシーンに残した足跡を振り返ります。
巨大ロボットブームを巻き起こした『マジンガーZ』
「空にそびえる くろがねの城」
思わず主題歌を口ずさみたくなるのが、TVアニメ『マジンガーZ』(フジテレビ系)です。巨大ロボットアニメブームを巻き起こした『マジンガーZ』は1972年12月~74年9月に全92話が放映され、最高視聴率は30.4%(ビデオリサーチ、関東地区調べ)を記録しています。
そんな『マジンガーZ』の生誕45周年を記念して製作されたのが、10年後の世界を描いた劇場アニメ『マジンガーZ. INFINITY』(2018年)です。兜甲児、弓さやか、兜シロー、ボスといった『マジンガーZ』の懐かしい顔ぶれが大集合。さらに続編『グレートマジンガー』(フジテレビ系)の主人公だった剣鉄也と、炎ジュンも参戦。地獄から蘇ったDr.ヘル、あしゅら男爵、ブロッケン伯爵らと戦います。
2023年5月14日(日)の19時からBS12で放映される『マジンガーZ INFINITY』の見どころに加え、『マジンガーZ 対 デビルマン』から始まった、劇場版『マジンガーZ』の歴史も振り返ります。
●CGで描かれる必殺技の数々
マジンガーZたちの活躍によって、機械獣軍団が撃退されてから10年後の世界が舞台です。マジンガーZの原動力である「光子力エネルギー」の平和利用によって、地球人類はかつてない平和な時代を迎えていました。戦いを終えた兜甲児は、今では科学者となっています。研究に追われる毎日で、新光子力研究所の所長となった弓さやかとの仲も、進展しないままでした。
兜甲児が夢中になっていたのは、富士山の地中から発見されたロボット型の巨大遺跡「インフィニティ」の調査でした。そんな折、死んだはずの天才科学者・Dr.ヘルがこの「インフィニティ」を強制的に再起動させ、人類に宣戦布告します。兜甲児は10年ぶりにマジンガーZに乗り込み、機械獣軍団や全長600mもある「インフィニティ」と戦うのでした。
アクションシーンはCGを多用しており、ニューデザインとなったマジンガーZが、ロケットパンチやブレストファイヤーを機械獣たちに見舞うシーンは見逃せません。最新のアニメーション表現によって、「神にも悪魔にもなれる」マジンガーZの魅力がたっぷりと描かれています。
ボス、ヌケ、ムチャの3人が乗り込む「ボスボロット」にも、しっかりと見せ場が用意されています。仲間のピンチに体を張るボスたちの姿は、笑いだけでなく男気も感じさせます。