月9『監察医 朝顔』 父娘コンビの活躍はいかにして生まれた? 原作者に聞く
2019年7月からフジテレビ「月9」枠で放送が始まる『監察医 朝顔』は、上野樹里さん扮する法医学者が主役のヒューマンドラマです。原作マンガで多くの読者の感動を呼んだ物語の設定について、原作者にお話を聞きました。
「法医学者の娘」と「刑事の父」の協力関係
女優の上野樹里さんが主演を務めるフジテレビ月9枠ドラマ『監察医 朝顔』(かんさつい あさがお)が、2019年7月8日(月)21:00から放送されます。
原作は2006年から『漫画サンデー』(実業之日本社)で連載開始した同名のマンガ作品。法医学者の娘・朝顔(上野樹里)と、刑事の父・平(時任三郎)が協力しあいながら死因不明の遺体の謎を解き明かしていく物語です。
朝顔は過去の震災で母親を失った経験から、つねに真摯に遺体と向き合いながら、遺体が伝えたかった思いを明らかにしていきます。平(原作では万平)は、わずかな可能性がある限り、捜査に一切の妥協をしないベテラン刑事。母親不在のなか、ふたりは生活の面でも支え合っています。
時には家族として、時には仕事のパートナーとして支え合う娘と父の設定はどのようにして生まれたのか、マンガの原作者、香川まさひとさんに聞きました。
ーー連載が企画された当時、「法医学者の娘と刑事の父が、遺体から事件の謎を解き明かしていく」というコンセプトはどのようにして生まれたのでしょうか?
香川まさひとさん(以下敬称略) 「法医学者を主人公にする」ことから出発しました。そのうえで、「家族の良さ」を描ければと思っていました。いわゆるホームドラマですね。
父を刑事にすることで、家とは違う父の顔が見える。あるいは娘の違う顔が見える。事件を通して、同じように喜び、同じように泣く。あるいは事件現場で対立して、それでも夕飯は一緒に食べる……そんな姿を書ければと思いました。