『ポケモン』ファンがツッコんだ「設定ミス」疑惑 レベル51で「にらみつける」なぜ?
1996年の発売当時、誰もが夢中になってプレイしていた初代「ポケットモンスター」シリーズ。同作には「設定ミス」を疑わざるを得ない不可思議な点がいくつか存在し、長らくファンのあいだで都市伝説のように囁かれてきました。今までどのような設定ミスが疑われてきたのか、改めて初代「ポケットモンスター」を振り返ってみませんか?
私たち、入れ替わってる~!?
第一作目が発売された1996年から今日に至るまで、「ポケットモンスター」シリーズにまつわるさまざまな都市伝説やウワサ話が生み出されてきました。確かにいま改めて振りかえってみると不可思議な点がいくつか存在し、なかには「設定ミス」を疑ってしまう要素も少なくありません。
有名どころでいえば、まずバタフリーとモルフォンのキャラクターデザインが挙げられるでしょう。バタフリーはキャタピーからトランセルを経て進化するポケモンですが、モルフォンの進化前であるコンパンと見た目がそっくりです。とくにクリクリとした複眼や口元の牙、触覚や手の形状は、ほぼ同じといっても差し支えないのではないでしょうか。
対してモルフォンは、コンパンの特徴が引き継がれているとは言い難いフォルム。むしろ、三つ又の角や眼球はキャタピーやトランセルの要素が色濃く反映されているようにも思えます。
そんなデザイン上の共通点から、本来はコンパンがバタフリーに、そしてトランセルがモルフォンに進化するはずだったという都市伝説が広まるようになりました。設定ミスなのか、あるいはデマなのか、真相が気になるところです。
●ファイヤーが「ネタポケモン」化したゆえんも設定ミス?
初代『ポケットモンスター 赤・緑』に登場した「伝説の鳥ポケモン」のうち、ファイヤーは不遇な存在としてしばしば語られており、その背景には設定ミスと疑わしき要素が関係しています。
能力値自体はサンダーやフリーザーと同じく高水準で、むしろ「とくこう」や「とくぼう」が存在しなかった『赤・緑』時代は2匹を上回っていました。ところが、レベルアップの過程で威力の高い「ほのおタイプ」の技を会得できず……。
さらにサンダーは「かみなり」、フリーザーは「ふぶき」といったメインウェポンをレベル51で習得するところ、なぜかファイヤーは同じタイミングで「にらみつける」を覚えるように設定されていたのです。当時のプレイヤーにとっても大きな衝撃だったようで「普通レベル51でにらみつけるを覚えるか?」「他のポケモンならレベル5くらいで覚える技やん……」「眼力が違うのよ、眼力が」「真のポケモンは目で殺すのだ」などと、いまなおネット上でいじられ続けています。
ちなみにファイヤーの「にらみつける」は、プログラムの入力ミスが関係しているというウワサがあります。それを裏付けるように、続編の『ポケットモンスター 金・銀』では習得できなくなっていました。
とはいえ「ポケットモンスター」に限らず、長寿シリーズの一作目では設定やゲーム性に粗さが目立ってしまいがち。それらがユーザーによってウワサ話や都市伝説として語り継がれていくのは、ある意味で大きな魅力のひとつと言えるかもしれません。
※記事タイトルを一部を修正しました。(2023.5.16 11:20)
(ハララ書房)