都市伝説? 『ファミコン』カセットに「フーフー」する行為に意味はあったのか
ファミコンのゲームがうまく起動しない時、カセットの端子に「フーフー」と息を吹きかける行為は、ブーム当時は誰もが当たり前のようにやっていました。実際、カセットに息を吹きかけると正常に作動したこともあるでしょう。しかし、「フーフー」で解決することに根拠はあったのでしょうか。
効果があると信じて疑わなかった?
かつて多くの子供たちが熱中したファミリーコンピュータ(ファミコン)は、ゲームカセットを入れても、正常に作動しないことが時々ありました。そんな時、子供たちはファミコンカセットの端子部「フーフー」と息を吹きかけ、正常に起動させるのが習慣となっていました。「ファミコン世代」の方は一度はやったことがあると思われるこの行為、冷静に考えてみると意味はあったのか、疑問が残るところです。
この「ファミコンフーフー」については、SNS上でも「カセットにフーフーしたら調子良くなってた」「なんとなくやっていたけど効果あったのかな?」など、思い出話とともに多くの意見や疑問の声があがっています。また、ネット上では「ゲームが正常に作動しない理由は、端子部分にホコリがたまっているから、フーフーすればホコリが取れたのでは」「息に含まれる水分が金属端子部に付着すると、電気伝導率が上がり一時的に接触不良が改善する」など、見解もさまざまです。
実際、理由はわからずとも、「息を吹きかければゲームが作動する」という成功体験を持っている方は多いでしょう。実はこの「フーフー」について、任天堂から見解が発表されていました。
現在は閲覧することができませんが、任天堂が10年以上前に開設していた「スーパーマリオ25周年特設サイト」で紹介されていたテレビCMのなかで、「任天堂からのお知らせ」として「ファミリーコンピュータが発売されていた当時、カセットの金属端子部に息を吹きかけ、ほこりを飛ばす行為が全国的に広がりました。しかし現在ではこの行為は、サビによる故障の原因となることが分かっております」と説明していたのです。
やはりというか、想像どおりではありますが、息を吹きかける行為に意味はなく、故障のリスクまで指摘されていました。動画では、金属端子の汚れが気になる場合は専用のクリーナーを使うことを推奨しています。ファミコンが発売されてから27年も経ってからの公式発表で、ネットでは「いまさら言われても……」「端子があるものはフーフーするクセがついちゃってるよ」などの声があがっていました。
(LUIS FIELD)