「母の日にもらった/病気の父に贈った」…『チコちゃん本』読者のハートフルすぎる声続出で第2弾発売へ
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」のキメ台詞とともに、5歳のバーチャル女の子が答えに窮する大人を叱りつけるクイズ番組「チコちゃんに叱られる!」の書籍化第2弾が7月下旬に発売されます。テレビ番組の人気に劣らぬ書籍版の人気。その背景には、意外なファン層の「思い」がありました。
40~50代女性読者から絶大な支持
NHKのクイズバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」の書籍化第2弾が2019年7月24日ごろ発売されることが小学館から発表されました。答えに窮する大人の出演者をバーチャル少女が叱りつける爽快さで人気を集めている同番組ですが、書籍版の読者からは、担当者も感動するエピソードが次々寄せられているというのです。
「チコちゃんに叱られる!」は、おかっぱ頭の5歳の少女「チコちゃん」がナインティナインの岡村隆史さんほか出演者たちにクイズを投げかける番組です。
「いってらっしゃーいってお別れするとき、手を振るのはなぜ?」「セピア色のセピアって、なに?」といった素朴な疑問は誰もが興味を持ち、面白くてためになる内容。チコちゃんと出演者たちの軽妙なやりとりも楽しめる番組です。
第1弾の書籍は、番組の放送内容から厳選したテーマのクイズ本として2019年3月に発売。その後たった4か月で第2弾の発売に至りますが、第1弾の書籍を支持したのは、ほとんどが40~50歳の女性だったと、同書の担当編集者は話します。
「家族で番組を楽しんでいて、書籍を孫と一緒に読んでくれた方が多かったようですが、なかには『母の日のプレゼントとして、子供にもらった』『病気で入院している父が少しでも楽しんでもらえたらと、プレゼントした』といった声もあって、とても嬉しかったです。
『シリーズ化してほしい』という要望もたくさんいただきました。ためになる知識を次々と面白く読める本という点が支持されたのでは」と、小学館の担当編集者は話します。
もちろん、書籍版はTV番組の内容そのままではなく、書籍ならではの工夫もありました。
「私の部署が、普段は子供向けの百科事典を作る部署というのもありますが、紹介したテーマ関連する知識を掘り下げて紹介するコーナーを作って、TV番組で紹介されなかった知識も読めるようにしています。
『チコちゃんに叱られる!2』では、読者からも収録してほしいと要望のあったVTR企画『たぶんこうだったんじゃないか劇場』を収録しましたが、単に文字で書き起こしたのではつまらないので、描きおろしマンガにしたのです」
TV番組の国民的人気を背景に、家族の絆を深めるコミュニケーションツールとしても愛されつつある「チコちゃんに叱られる!」の書籍。その第2弾は7月24日ごろ発売予定です。
(マグミクス編集部)