今の10~20代に観てほしい、昭和名作アニメ5選 タイパ重視でも観やすい「歴史的作品」
多くのアニメが放送・配信される現代。たまには新作ではない、レジェンドアニメを観るのもいいのでは? 今回は大のアニメ好きおじさんに、若い人が今観ても面白い、昭和アニメを5作品教えてもらいました。
やっぱり外せない、名作ロボットアニメの第1作
1963年放送の『鉄腕アトム』から60年。その間にはTVシリーズや映画、OVA、近年ではWeb作品など多くのアニメが生まれて、人気作だけでもすべてをチェックしているという人は少ないでしょう。自分が生まれていない時代のものならなおさらです。
そこで今回は、子供の頃から今までアニメを見続けているという50代の熱心なアニメファン・Cさんに、今の10~20代に観てほしい昭和の作品を5本選んでいただきました。「5本だけとは、難しい」とボヤきながらピックアップしたのは……?
●『機動戦士ガンダム 劇場版三部作』
『機動戦士ガンダム』は富野由悠季監督による、40年以上続くガンダムシリーズの初作品です。本作はそのTVシリーズを編集した三部作で、それぞれ130分以上のボリューム。多くの続編が作られただけでなく、2022年には全43話におよぶTVシリーズの1エピソードをフィーチャーした『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が劇場公開されました。
Cさん 「今の若い子達はタイパ重視でしょうから、今回は比較的短い時間で観られる作品を選びました。これも本当はTVシリーズを観てほしいですが、大筋や『ガンダム』らしさを知るなら劇場版もアリでしょう。今をときめく『水星の魔女』に至るまで長く続いてきた『ガンダム』シリーズの原点であり、最高傑作として挙げる人も多いのでぜひチェックしてほしいです」
●『トップをねらえ!』
『エヴァンゲリオン』シリーズや『シン・ゴジラ』などを手掛けた庵野秀明さんが初めて商業作品で監督をしたOVAで、全6話。パイロット養成学校に通う落ちこぼれのタカヤ・ノリコを主人公に、謎の宇宙怪獣と人類の戦いが描かれます。シリーズ35周年を記念して、2023年5月26日には全国の劇場で上映も行われる予定です。
Cさん 「ジャンルの偏りは避けたかったですが、どうしても選びたかったのでロボットアニメ、しかも少し平成にかかっていますからもう1本。1980年代後半のOVAブーム中に生まれた作品で、『炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!』というキャッチコピーに恥じない、ハッタリの効いたストーリーと作画クオリティの高さが素晴らしく、特に後半3話の凄まじさたるや……庵野監督だけでなく、『キルラキル』や『プロメア』などのTRIGGERの原点を知る意味でも必見でしょう」