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『初代ガンダム』の三大名バトルといえば? 技量比べだけでなく「心理戦」もアツい!

シャアがアムロに嫉妬!「ララァ、ヤツとの戯言はやめろ!」

 ジオン公国の最後の量産機ゲルググ。高いポテンシャルを秘めていたが実戦配備が遅れ、戦争末期に登場した。画像は「HGUC 1/144 シャア専用ゲルググ プラモデル」(BANDAI SPIRITS)
 ジオン公国の最後の量産機ゲルググ。高いポテンシャルを秘めていたが実戦配備が遅れ、戦争末期に登場した。画像は「HGUC 1/144 シャア専用ゲルググ プラモデル」(BANDAI SPIRITS)

  アムロとララァの感応に割り込んだシャアは、間違いなくアムロに嫉妬していました。冷静さを失い、割り込んできたセイラのコアブースターを斬ろうとしてララァに制止されるシャア。その一瞬の隙をつかれてガンダムに右腕を切り落とされ、止めを刺されそうになります。

 しかしその瞬間、ララァのエルメスが割って入りました。ガンダムのビームサーベルはエルメスのコクピットを貫き、ララァを焼き尽くします。絶叫!

 さっきまで初めて会った恋人同士のように感応していたアムロは、自分の過ちにショックを受けますが、ここでなんと宇宙に海が…波が押し寄せてきます。そして肉体を失ったララァの精神は、アムロに別れを告げ宇宙へ飛翔していきました。

 この戦いで描かれたモビルスーツ戦からスピリチュアルな世界につながる演出は極めて斬新で、『機動戦士ガンダムUC』を含むその後の作品にまで受け継がれています。

●全てはラストシューティングのために!

 最後に紹介するのは、ガンダムVSジオングです。この時のシャアとアムロは力量が逆転しています。不慣れなジオングに搭乗していることもあって、シャアがアムロに食い下がっていく展開のなか、徐々に満身創痍になっていくガンダムとジオング。遂にガンダムは頭部と左腕を失い、ジオングは頭部(ジオングヘッド)だけになります。

 ア・バオア・クーの横穴に逃げ込んだジオングヘッドを追うガンダムですが、何かを察したのか突然アムロは自動操縦プログラムを設定してガンダムを降ります。このアクションに一切の説明はありません。緊張感が高まります。

 無人で歩行するガンダムが広間についたその瞬間、天頂方向からメガ粒子砲が放たれ、無人のガンダムも直上にビームライフルを発射! ジオングヘッドが広場の上で待ち伏せしていたのです。

 両機は相打ちになり、シャアはジオングヘッドから脱出しました。これが「ラストシューティング」と名づけられた『ガンダム』史上屈指の名シーンです。

 純粋なパイロット同士の技量比べから最終的に心理戦へ。機体の損傷などの展開はこの一瞬のために用意されていたと言えるでしょう。

 この他『ガンダム』シリーズには無数の名シーンがあります。もしネットミームで知っているけど実際には見たことが無い、という人はぜひチェックしてみてください。

(レトロ@長谷部 耕平)

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