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【2クール目】『鬼滅の刃』、濃厚キャラ集合でシリアスもギャグも加速中?

7月から2クール目に突入した『鬼滅の刃』。家族を殺され妹を鬼にされるというシリアスな展開のなかで、“鬱アニメ”になり切らない魅力も。本作品の1クール目の振り返りと、今後の楽しみどころを紹介します。

シリアス展開の中でギャグや可愛さが輝く、絶妙なバランスの作品

ネガティブ思考で変顔シーンが多い我妻善逸は、第1期11話から本格参戦 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
ネガティブ思考で変顔シーンが多い我妻善逸は、第1期11話から本格参戦 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 2019年4月から放送されているTVアニメ『鬼滅の刃』は、7月から2クール目に突入しました。1クール目では、家族を殺され、妹・禰󠄀豆子(ねずこ)を鬼にされた主人公・竈門 炭治郎(かまど たんじろう)が、妹を人間に戻す方法を探すため厳しい修行に耐え、鬼を殺す「鬼殺隊」に入隊します。

 炭治郎は鬼殺隊としての仕事の傍ら、禰󠄀豆子を鬼にした最初の鬼・鬼舞辻 無惨(きぶつじ むざん)と接触し、鬼舞辻に差し向けられた刺客に追われるなど、更なる戦いの日々が始まったのです。

 そんななか、「鬼殺隊」の選別試験で一緒だったネガティブ思考の臆病な鬼殺隊の剣士・我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)に再会し、ひょんなことから行動をともにすることに。さっそく、鬼が住む屋敷に兄を連れ去られたという兄妹に出会います。そこでは、複数の鬼たちが連れ去った人間を食い殺していました。

 兄妹たちの兄を取り戻すため屋敷に潜入した炭治郎らを、イノシシの皮をかぶった奇妙な生き物が襲ってきます。その生き物は、鬼殺隊のひとりだというのです。なぜ仲間同士で殺し合わねばならないのか? 彼らは戦慄し、襲ってきた鬼殺隊を落ち着かせようと苦戦して――という展開が繰り広げられました。

 本作品は、主人公が家族を殺され妹が鬼になり、妹を救うために命がけで戦うという、とてつもなくシリアスなストーリーなのですが、あちこちに散りばめられたギャグ要素やツッコミ、禰󠄀豆子の動物的な可愛さが笑いと和みを誘い、なぜかシリアスになり切らない絶妙な「さじ加減」が独特な魅力を放っています。

 2クール目の最初となる第14話では、引き続きイノシシの鬼殺隊が炭治郎に戦いを挑んできます。炭治郎に倒されたあとも、「まだ戦いは終わってない」と、しつこく挑んできます。終盤もはや相手にされなくなっても…まだ挑んできます…。まさに猪突猛進。彼をそこまで戦いに向かわせる原動力はいったい何なのでしょうか。

 ネガティブな善逸と猪突猛進の鬼殺隊・嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)という、何かと残念な2人と行動をともにすることとなった炭治郎と禰󠄀豆子。ファンの間で「かまぼこ隊」と親しまれる一行が出揃い、彼らの掛け合いと物語の展開がますます楽しみな第2期です。

(きこなび 月乃雫)

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