【漫画】子供の質問にすぐ答えられなかった父 「私なら」と行動した母に「見落としてた」
普段は教職についているパパ頭さん。ある日、子供から「ボリビアってどこ?」と質問されて、大混乱に陥ります。慌ててボリビアの情報を調べるパパ頭さんに妻が発した一言とは……。子供に対する教育方針について「めちゃくちゃ参考になる!」と話題になっています。作者のパパ頭さんにお話しを聞きました。
「調べてから教える」はトロい? 母の子育てスタイルに賛辞!
突如子供に「ボリビアってどこ?」と質問されたお父さん。全く予想していなかった質問に困惑しながらも、ボリビアについて調べ始めます。しかし、その様子を見ていた妻に「トロいトロいトロすぎるぜ~」と指摘され…。
パパ頭さん(@nonnyakonyako)の『日々のつぶやき。』がTwitter上に公開されました。
知らないことを子供とともに学ぶ妻の教育スタイルに「素晴らしい教育方針ですね!」と絶賛の声があがっています。新たな気づきを与えてくれた同作には9600以上のいいねが寄せられています。
作者のパパ頭さんにお話しを聞きました。
ーーパパ頭さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
育児の日々は、これまでの人生になかったような経験の連続! ひとつひとつが強烈である一方、次々と押し寄せてくるため、時間が経つごとに忘れていってしまうようにも感じました。それはすごくもったいないように感じ、記録の意味も込めてマンガを描き始めたのが始まりです。
ーー今回の作品では「学びの過程を共有」することで感動も共有できるというストーリーでした。パパ頭さんのお仕事にも何か変化はありましたか?
私は広く捉えれば社会の先生なのですが、どうしても必要となる知識情報の量が多いこともあって、授業は講義形式に傾倒しがちです。ただそればかりだと、学びを押しつけるようなことになりかねません。もっと生徒の自発的な好奇心や関心に寄り添って、一緒に学んでいくことが、学びの喜びにも通じるように思いました。今後の授業改善にも役立てたいです。
ーーたくさんの感想が寄せられていますが、特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「育児に限った話ではなく、例えば仕事にも応用できる」といった感想の声が多かったのが印象的でした。今回の話に限らず、育児から得られる経験は、広く人生全般に引用したり発展させたりすることができるものも多いのかもしれません。
ーーまだまだ幼いににちゃんとととちゃんですが、おふたりの将来について、希望することや不安なことなどはありますか?
特に「こうなってほしい」ということはありません。彼ら自身が、自ら理想とするような大人像を見いだし、それぞれにとって豊かな人生を形作っていって欲しいなと思います。
少しドライな響きに聞こえるかもしれませんが、私は彼らの幸せを知り得ません。ただ大切に思う気持ちがあるだけです。私の不安は、私自身が彼らの幸せにとって障害となってしまわないかということだけです。いつの日か、彼らの幸せの片隅にでも、私を置いてもらえたら光栄です。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
私のマンガは、育児マンガという風に理解されていますが、実は個人的には育親マンガだと思っています。主人公は子供たちではなく私です。これからも私自身の個人的な気付きや視点を大切にしながら、ちまちまと描いていけたらうれしいなと思っています。
(マグミクス編集部)