金融業界でも有名? 意外と知らない「パックマン」の豆知識
1980年5月に誕生し、43年にわたってゲーム業界を支え続けてきた「パックマン」は、今もさまざまな作品に顔を出す有名キャラクターです。海外における知名度や偉業など、パックマンにまつわる意外なエピソードを紹介します。
初代『パックマン』稼働から43年
2023年5月22日は、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)が生み出したゲームキャラクター「パックマン」の誕生日です。1980年にアーケードゲームでデビューを飾ったパックマンは、43年にわたって多種多様なシリーズ展開を見せました。
「パックマン」を操作して画面内のエサを食べ進めるドットイートゲームを皮切りに、横スクロールアクションゲームの『パックランド』など、そのジャンルは実に多種多様。ビデオゲームにはじまり、アニメ、キャラクターグッズなど関連商品は好調なセールスを記録しています。
今回は「パックマン」の生誕43周年を祝うべく、知らない人も意外と多い「パックマン」にまつわる豆知識を紹介します。
●「パックマン」に由来した金融用語がある
アーケードゲーム第一作目において、通常状態の「パックマン」は敵キャラの「ゴースト」に力負けしてしまう一方、パワーエサを取った状態であれば逆にゴーストを蹴散らすことができます。このゲーム性に由来する金融用語が「パックマン・ディフェンス」です。
この言葉は企業間で敵対的買収が生じた際、対象にされた企業側の防衛策(例えば、株式公開買い付けを行うなどの行為)を指し、後にパックマン・ディフェンスというキャッチーなフレーズが使われるようになりました。一見関連の薄いビデオゲーム文化とビジネスシーンが、特定のタイトルによって結び付けられた興味深い事例といえるでしょう。
●2005年にギネス世界記録に登録された
関連コンテンツの総売上が140億ドルにのぼると言われている「パックマン」は、誕生当時からの功績が称えられ、2005年にギネスワールドレコーズから認定を受けることになりました。
受賞に際して授けられた称号は「最も成功した業務用ゲーム機」で、2006年度発刊の書籍版(ギネス世界記録)にもしっかりと明記されています。また、『パックマン』から派生したドットイートゲーム『ミズ・パックマン』も、ビデオゲーム業界に多大な影響を与えたとされ、「ストロング国立遊びの博物館」(アメリカ・ニューヨーク州)が設けた「世界のビデオゲームの殿堂」に選ばれています。