マグミクス | manga * anime * game

『なつぞら』の未来であり「ジブリ」の原点。『ホルスの大冒険』を知るとドラマは更に面白い?

伝説の女性アニメーター、奥山さんの「その後」

 高畑監督らが若き才能を発揮した当時の東映動画は、アニメーターたちの待遇改善をめぐって労働組合運動が激しかった時期でもありました。高畑監督は結成間もない東映動画労働組合の副委員長、宮崎監督は書記長だったことが知られています。『ホルスの大冒険』の中で描かれた、汗を流して働くことの楽しさ、団結することの大切さといったテーマ性に、組合運動の影響を感じさせます。

 奥山さんは労働争議がひと段落した1976年に東映動画を退職し、先に辞めていた小田部氏が作画監督を務めていた『母をたずねて三千里』に作画監督補佐として合流します。その後、高畑監督の劇場アニメ『じゃりン子チエ』(1981年)などに原画担当として参加、さらにはアニメーション学校の講師、銅版画家としても活躍することになります。

『ホルスの大冒険』に込められたレジェンドアニメーターたちの情熱を、ぜひ体感してみて下さい。『なつぞら』が数十倍面白く感じられるはずです。

(長野辰次)

【画像】刮目せよ! アニメ界のレジェンド達がその手で残した一級資料(5枚)

画像ギャラリー

1 2 3