人気芸人にしか見えないキャラ3選 「実写で出てきて笑った」「本人も驚愕」
マンガには個性豊かなデザインのキャラクターが登場しますが、お笑い好きから「このキャラってもしかしてあの芸人がモデルじゃない?」とざわつくキャラが出てくることも少なくありません。名前や顔から彷彿とさせるパターン、実写化作品でまさかのキャスティングがされたパターンも紹介します。
読んでいる本人も「俺やんけ!」と驚くことも?
人気マンガのキャラクターには、性格やイメージ、ビジュアル面で、実在の芸能人のモデルが存在することも少なくありません。なかには、マンガ好きと公言している芸人が、突如そっくりなキャラとして登場することもありました。マンガ好きだけでなく、お笑いファンも「絶対あの人だ」とネットで盛り上がったキャラを振り返ります。
●作者もモデルを公言!『もやしもん』美里薫
2004年より「イブニング」、2013年からは「月刊モーニングtwo」に移籍を経て連載されていたマンガ『もやしもん』(作:石川雅之)には、見た目がお笑いコンビ・笑い飯の西田幸治さんに似ているキャラクター・美里薫が登場します。
美里は舞台となる農業大学で日本酒を密造し、金儲けを目論むトラブルメーカーでありながらも、後輩の面倒見が良く憎めないキャラクターです。背が高く、無精髭と長髪が特徴的なビジュアルは、読者から「絶対にあの人がモデルでしょ!」「西田さんにしか見えない」と登場時から噂になっていました。実際に西田さん本人も、周囲から「西田さんだと思う」と言われて読み、「俺やんけ!」と自覚していたそうです。
作者の石川先生は、美里のモデルが西田さんであることを明かしていませんでしたが、2010年に発売された笑い飯の特集本『笑い飯全一冊』の描き下ろしマンガで初めてモデルにしていたことを認めました。描き下ろしマンガでは、石川先生は「バレたら吉本(興業)に本気で怒られるのではないか……」と脅えていたことも描かれています。
そして『もやしもん』は2010年に実写ドラマが制作されていますが、西田さんが美里を演じることが発表された際、ファンは大いに沸きました。西田さん本人もインタビューで「(実写ドラマのオファーがきたときは)驚きましたけど、逆に美里役が他の誰かだったら訴えてやろうと思っていましたから」と冗談混じりに答えています。
ちなみに作中に登場する日吉酒店の二代目店主、日吉友春も同じく芸人のケンドーコバヤシさんに似ており、さらにコバヤシさんの本名が「小林友治」であることから、「絶対意識してるでしょ!」と読者の間で話題になっていました。
●ビジュアルと名前がそっくり!『僕のヒーローアカデミア』近属友保/スケプティック
「週刊少年ジャンプ」にて連載中のマンガ『僕のヒーローアカデミア』(作:堀越耕平)には、「長身痩躯で黒髪のおかっぱロング」という、一目見たら忘れられそうにないヴィラン・スケプティックが登場します。
そんなスケプティックは、読者の間ではお笑いコンビ「金属バット」の友保隼平さんに似ているため、登場時からモデルなのではないか?と噂になっていました。さらにスケプティックの本名は「近属友保」(ちかぞく・ともやす)ですが、「きんぞく」にも読める苗字と「友保」をそのまま使っていることから、「明言してないけど堀越先生は金属バットファンなのかな」「アニメでそのまま声優もやってほしい(実際はその後、スケプティック役は杉田智和さんが担当)」と、お笑い好きからも注目を集めていました。
なお、スケプティックは表向きは大手IT企業の取締役を務めていますが、傍にいる部下の顔が友保さんの相方・小林圭輔さんを彷彿とする点も、「スケプティック=金属バット友保さん」という説に説得力を持たせています。
●自他共に認めるそっくり加減!『アイアムアヒーロー』中田コロリ
2009年より「ビックコミックスピリッツ」で連載されたゾンビホラーマンガ『アイアムアヒーロー』(作:花沢健吾)は、2016年には実写映画化もされ人気を博しました。同作にも、実在する芸人にそっくりなキャラクターが存在します。
長めの天然パーマでメガネ、滑舌の悪さからさ行がまともに言えていないという特徴を持つ売れっ子漫画家・中田コロリは、かつてコントユニット「ラーメンズ」のメンバーとして活躍していた、片桐仁さんがモデルです。小学生時代からマンガ好きという片桐さんは、「漫画情報マガジン めちゃマガ」のインタビューで、「作者の花沢先生とお話したとき、モデルにしたと仰ってました」と話していました。
中田は英雄の恋人・徹子(てっこ)の元カレで、女性のストッキングに執着を持つ変態です。序盤以降姿を消していたことから「ZQNに殺された?」と読者がその存在をすっかり忘れかけていましたが、終盤に補給部隊の隊長としてまさかの再登場を果たしました。
実家が裕福な漫画家で、主人公の恋人の元カレという一見嫌われそうなキャラクターでしたが、英雄の才能を見抜いて尊敬していたり、リーダーとしてZQNを倒す戦闘力を見せつけたりと、「裏の主人公」といっても過言ではない存在感を見せつけます。
そんな中田を実写映画で演じたのは、モデルでもある片桐さんです。モデルにもなった片桐さんがそのまま演じることが発表された際は、「片桐さん以外考えられない」「そのまま過ぎる」とファンが盛り上がりを見せました。
(田中泉)