超危険! カッターで「肉抜き改造」したミニ四駆 子供を狂わせたマシンの思い出
現在でも専門店やカフェなどがある「ミニ四駆」は、1980年代後半に爆発的ヒットをしたホビーです。操作はできないものの、ラジコンカーをミニュチュア化したもので、タイヤやモーターなどカスタムもでき、当時の子供を夢中にさせました。今回は、楽しい思い出がある一方、切ない思い出もあるミニ四駆について振り返ります。
洗練されたマシンのデザインに豊富なパーツで子供を夢中にさせた「ミニ四駆」
1980年代後半に爆発的にヒットした「ミニ四駆」は、操作はできないものの、ラジコンカーをミニュチュア化したレースカーのホビーで、当時の子供を熱狂させました。カスタムパーツも豊富で、お小遣いをやりくりし、夢中で改造したものです。今回は楽しい思い出がある一方で、切ない思い出もあるミニ四駆の思い出を振り返ります。
●マンガ『ダッシュ!四駆郎』で人気爆発! 最初に買ったのは「ホットショットJr.」
1980年前後の生まれの世代のミニ四駆といえば、「月刊コロコロコミック」で1987年に連載がスタートしたマンガ『ダッシュ!四駆郎』がきっかけで、ハマった人が多いのではないでしょうか。ミニ四駆は、小さいうえ比較的安価、見た目も少年心に刺さるかっこいいデザインで、マンガにハマったこともあり、筆者もマシンを購入しました。
初めて購入したのは「ホットショットJr.」です。赤い車体にオフロードタイプの、いかつい見た目が気に入りました。プラモデルを作る感覚で、ランナーからパーツを爪切りで切り離し(ニッパーなどの工具は持っていなかった)やすりで整え、シールを貼り完成。組み立てが簡単なのも、子供にとって熱中できる要素でした。遊び方といえば、家の廊下を走らせては壁にぶつけ、自動で止まるわけではないので乱舞するマシンを取りに行くの繰り返しです。外で走らせる友達もいましたが、私は汚れたり破損したりする可能性を考え、屋内で遊んでいました。
その後、友達から「ホットショットJr.は車体重量が重いから遅い」という真偽不明な情報を得たため、マンガの主人公が使用する「ブーメランJr.」を購入したのを憶えています。
●子供のお小遣いでやりくり購入したカスタムパーツ
ミニ四駆は他にも、タイヤ、モーター、ギアなどの別売りパーツも多くあり、自分好みにカスタムできるのも魅力でした。パーツはミニ四駆本体よりも高価なものもあり、子供には慎重に選ばざるを得ない代物です。ブームが過熱すると、「パチモン」のパーツが販売されるようになり、安易に購入すると痛い目にあうこともありました。
また、タミヤ公式の電池やモーターのなかでも、タミヤ主催のレース大会では使用禁止のものもあり、いつか出場することに憧れて「ルール厨」になっっていた私は、決められたパーツをガチガチに守りカスタムしていたのです。
そんななか、『ダッシュ!四駆郎』の主人公が愛機として「ダッシュ1号・ エンペラー」を使用し出すと、そのフォルムに魅せられ、私も購入しました。そして、新たなチャレンジも始めます。