【漫画】仕事でつらかった日 子供の前では笑顔でもお風呂で涙 「わかる」「私も同じタイプ」
2児の母の吉田いらこさんは、どんなに子供をかわいいと思っていても、ときには「ひとりの時間」が欲しくなるタイプ。仕事でつらいことがあった日に、子供の前では気丈に振る舞うのですが……。このエピソードに多くの共感の声があがっています。
「理想的な母親像」の呪縛?
ふたりの娘を育てている吉田いらこさん(@irakoir)。仕事でつらいことがあった日も、いつもと変わらず保育園に子供を迎えに行きます。気を抜いたら泣いてしまいそうなほどのダメージを受けていながら、子供たちの前では弱った姿を見せないように頑張る彼女。しかし、お風呂に入ったときに、ふと涙がこぼれてしまうのでした……。
このエピソードは、吉田いらこさんが数年前の出来事を回想したもの。「母親」としての役割を持っていることと、母親であっても悩んだり傷付いたりする「ひとりの人間」であることの大変さが伝わります。子供たちを愛している母親でも、そのこととは別に、ときには「ひとりになりたい」と感じるタイプの人もいるのです。
Twitterでエッセイマンガとして発表された本エピソードには「昨日まさにこの状態になりました」「この世界、この表情、まさに……知ってる」「子供がかわいいとひとりになりたいは両立するんですよね」といった多くの共感の声が寄せられました。投稿には5000件を超えるいいねがついています。
作者の吉田いらこさんに、お話を聞きました。
ーー作中の表情が印象的です。お風呂での涙はお子さんの目に触れることもあったのでしょうか?
子供たちは遊びに夢中で、私が泣いていることに気付いていませんでした。お風呂では泣いても誤魔化せるので便利です。
ーー当時、ご自身が抱えたストレスはどのように発散していましたか?
私は泣くことで発散していました。夫が仕事から帰宅したら育児をバトンタッチして、ひとり夜の公園で泣いたりしていました。
ーー本作のエピソードを描いて発表したのは、どのような思いからでしょうか?
SNSでは、忙しくてもポジティブなママさんたちを見かけます。それがうらやましく思えて落ち込んでしまったので、ネガティブな感情を発散させるために描きました。
ーー共感のコメントが多く寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「疲れた時に子供を見ても癒やされないなんて周囲にはとても言えないけど、このマンガにとても共感する」というコメントがありました。良い母親像に縛られている人が多いのかなと感じました。
ーーお子さんが成長した現在、もし本作とはまた別の悩みごとなどがあれば教えて下さい。
現在中1と小4なのですが、これから人間関係が複雑になってくると思うのでそこが心配です。
ーーマンガに限らず、今後挑戦してみたいことは何かありますか?
子供の手が離れてきたので自分自身に目を向ける時期が来たと感じています。今後は趣味を楽しんでいきたいと考えています。
(マグミクス編集部)