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【漫画】忙しい毎日と戦う助産師のリアルとは 「産科あるある」に「頭が下がる」

助産師の作者の実体験をもとにした、産科病棟の「あるある」。忙しい毎日と戦う助産師さんのリアルとは……。Instagramで公開されたマンガが、「分かる!」「頭が下がります」と話題になっています。作者のモクコさんにお話を聞きました。

赤ちゃんが泣き止まないのは「あるある」だけど、理由は不明?

マンガ「産科あるある~ドタバタ編~」のカット(モクコさん提供)
マンガ「産科あるある~ドタバタ編~」のカット(モクコさん提供)

 助産師の作者の実体験をもとにした産科病棟の「あるある」について描いたマンガ「産科あるある~ドタバタ編~」が、Instagramで1万8000以上のいいねを集め話題となっています。

「なぜか出産・入院が重なりまくる日がある」「お産を引き寄せるスタッフがいる」など、現場で働く作者ならではの「あるある」エピソードを集めた内容で、読者からは「分かります!」という共感の声や、「いつもありがとうございます」「頭が下がります」などの感謝の声があがっています。

 このマンガを描いたのは、ブロガーのモクコさんです。Instagramやブログ「モクコのどうも、どうもです。」などでマンガを発表しています。モクコさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?

 2022年9月から、Instagramにてマンガ投稿を始めました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 普段は連載マンガを描いているのですが、今回はその息抜きとして「産科あるある」を描いてみました。とても好評みたいで、Instagramで約170万回も閲覧、「いいね」も約1万8000回してもらえて驚きました。

ーー助産師として働くなかで「楽しい」「うれしい」と感じることは何ですか?

 出産や育児のお手伝いができ、直接お母さんや赤ちゃんのお役に立てることです。偉そうに言っていますが、実は私自身3歳の双子を育てている最中で、周りに助けられてばかりなんです……。ほかには、出産の現場に立ち会えることがうれしいです。経膣分娩でも帝王切開でも、人が「産む」「生まれる」ことにはドラマがありますから。

ーー助産師として働くなかで「大変」「難しい」と感じることは何ですか?

 大変だと感じることは、体力や気力が必要なことです。荒れ狂う夜勤を乗り越えたあとは、『あしたのジョー』の主人公・矢吹丈(ジョー)のごとく真っ白に燃え尽きています(笑)。

 ほかには、育児という正解のないものに悩まれているお母さんたちへの声かけが難しいです。いまはインターネットやSNSなどでいろいろな育児法を知ることができますが、「正解は何か」と深く考えず、お子さんと親御さんが楽しいと感じる育児が私は1番だと思います。

ーー赤ちゃんたちが泣いているとき、モクコさん流のあやし方はありますか?

 赤ちゃんを抱っこしてゆらゆらしてあげることが効果的です。一斉にザワつく赤ちゃんたちの解決にはなりませんが(笑)。赤ちゃんはとても賢くて、抱いている側が緊張していると、その緊張が伝わるのかなかなか寝てくれないんです。なので、ゆったりした気持ちで抱いてクラゲのようにゆらゆらすることがポイントです。

ーー業務が落ち着いている時間帯は、主に何をしていますか?

 私は病棟の掲示物のイラストを描くなど、自分の好きなことをしています。ほかの方は掃除や勉強をしたり、本を読んだり、物品を補充したりなど、さまざまなことをしています。

ーー今回のエピソード以外にも、「産科あるある」はありますか?

「初めて赤ちゃんを抱っこするお父さんのぎこちなさを応援したくなる」「何回分娩介助を経験しても、毎回無事生まれてよかったと新鮮な気持ちでホッとする」「夜勤の仮眠中、お産の夢を見る」などがあります。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

 出産を経験された方々から、医療スタッフへのねぎらいや感謝の声がたくさん寄せられました。この投稿を描いた当初の予想では、医療従事者さんからの「分かる!」というコメントがほとんどかと思っていたので驚きました。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 昔の出産(古代や江戸時代)や海外出産に興味があるので、勉強して今後マンガにしてみたいです。

(マグミクス編集部)

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