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今の『ドラクエ』ファンは知らない? いつの間にか廃止された要素3選

長い歴史のある『ドラクエ』シリーズには、いつの間にか廃止されてしまった要素が存在しますが、なかには復活を期待する声も。今回は、そんないつの間にか見なくなった『ドラクエ』の要素を振り返ります。

存在理由がハッキリわからないから想像がふくらむ?

かつて発売された『ドラゴンクエストIII』のリメイク版の冒頭には、性格診断の要素が! 画像は『ドラゴンクエストIII』スマートフォン版(スクウェア・エニックス)
かつて発売された『ドラゴンクエストIII』のリメイク版の冒頭には、性格診断の要素が! 画像は『ドラゴンクエストIII』スマートフォン版(スクウェア・エニックス)

 大人気RPG『ドラクエ』シリーズには、ナンバリングタイトルを重ねるうちに、いつの間にか廃止されてしまったシステムなどが存在します。

 消えた理由はいろいろ考えられますが、なかにはゲームの雰囲気に合っていたコンテンツもあって、一部のファンからは惜しむ声もありました。そこで今回は「気がついたら廃止されていた『ドラクエ』の要素」を振り返ります。

 まず最初に紹介するのは、初代『ドラゴンクエスト』でおなじみだった「暗い洞窟」の存在です。ファミコン世代にとっては懐かしくもあり、やっかいでもあった要素でした。

 初代『ドラクエ』の洞窟内は真っ暗闇で、キャラクターのいる場所だけが見えるのみ。攻略時は、周囲を明るく照らす「たいまつ」や「レミーラ」の呪文を使用する必要がありました。

 ただし、たいまつやレミーラで明るくしても徐々に視界が狭まっていくので、攻略に手こずると再び対処する必要があります。プレイヤーの目線だと、これが面倒だったのは否めません。

 それもあってか、この初代『ドラクエ』に採用された「暗い洞窟」の要素は、以降のシリーズでは一部の特別なダンジョンを除いて消滅。それに伴って「レミーラ」の呪文も廃止されることとなりました。

 ですが、今あらためて思い返すと、悪い面ばかりではなかったのも事実です。「ドラクエ1の洞窟って、たいまつか呪文を使わないと真っ暗っていう設定がすごくスリリングだった」「明かりが消える前にクリアしなければならない、っていう緊張感が好き」というファンの声もあります。

 個人的に視界が狭くなるシステムは、洞窟の階層が下がるごとにBGMの音程が低くなるのも相まって、冒険をしている雰囲気が感じられる要素にも思えました。

 続いて紹介するのは、キャラクターのステータスの項目にあった「うんのよさ(運の良さ)」の存在です。これは『ドラクエ3』から採用されたステータスで、ナンバリングタイトルでは『ドラクエ5』を最後に見なくなりました。

「運」という漠然としたステータスなので、ゲーム中のどこに影響するのかいまいちピンとこないプレイヤーもいたようですが、『ドラクエ3』の説明書には「逃げるときや、敵に呪文をかけられそうになったときなど、役に立つでしょう」と書かれています。

 ゲーム中、何か良いことが起きたときに「運の良さが高いからと思えばちょっぴりうれしくなる」というファンの意見もあり、どことなく不思議な魅力を感じられるステータスだった気がします。

 他にも、かつて発売された『ドラクエ3』のリメイク版には「性格診断」という要素がありました。キャラクターの性格によってレベルアップ時のステータス成長率が異なるため、冒険を進める上でも重要だった要素のひとつです。

『ドラクエ3』リメイク版の勇者の性格は、冒険を始める前に行う性格診断によって決まります。性格の種類には「あたまでっかち」「あまえんぼう」「さびしがりや」など妙にリアルなものもあって、何度も診断をやり直したくなる中毒性がありました。

 キャラの成長にもかかわってくる性格診断の要素があったのは『ドラクエ3』のリメイク版だけで、そのほか一部の作品のプロフィールに性格を選ぶ仕組みがあったくらいです。

『ドラクエ』作品には、今回紹介したもの以外にも、シリーズの途中で見かけなくなった要素があります。そのなかには、一部のファンから支持されていた要素もあるので、今後発売される新作などで復活したら嬉しいですね。

(LUIS FIELD)

【画像】こんなのあった? 途中で廃止された『ドラクエ』の要素(4枚)

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