マグミクス | manga * anime * game

『ドラクエ』シリーズで微妙に違う「しんでしまうとは…」集 王様の容赦無さは共通?

「しんでしまうとは なにごとだ!」は、『ドラクエ』を象徴するセリフのひとつ。ですが、この文のまま使われているのは初代だけ。『II』や『III』だとどう違うのか。王様たちの個性も見えるそれぞれの言い回しに迫ります。

『ドラクエ』の定番セリフ「しんでしまうとは……」の歩みに迫れ!

『ドラクエ』ファン以外にも広まるほど、有名なセリフに
『ドラクエ』ファン以外にも広まるほど、有名なセリフに

 国民的RPGと呼ばれて久しい『ドラゴンクエスト』シリーズ。幅広い層に知られている上に、作中には個性的なセリフが数多く盛り込まれているので、有名なセリフやフレーズがいくつもあります。「ゆうべは おたのしみでしたね」や「ぱふぱふ」など、聞き覚えがある人も多いのでは。

 そのなかでも特に忘れられないセリフのひとつは、全滅した後に王様から告げられる「しんでしまうとは なにごとだ!」でしょう。

 あまりにも有名なセリフですが、実は「しんでしまうとは なにごとだ!」は、シリーズ共通のセリフではありません。ロト三部作それぞれで、全滅後の「お叱り」が違っており、どのフレーズを覚えているかで遊んだ作品が分かるほど、その違いは明確です。どれだけ異なっているのか、「しんでしまうとは……」の歩みに迫ります。

●初代『ドラゴンクエスト』から始まる「しんでしまうとは……」の歴史

『ドラクエ』シリーズの原点となった、初代『ドラゴンクエスト』。始まりを刻んだだけでなく、ここから後の作品に受け継がれたものは多数あり、「しんでしまうとは……」もそのひとつです。

 初代から『ドラクエIII』までをまとめて「ロト三部作」とも呼ばれていますが、この三作品はいずれも王様がゲームの進行度を引継ぐ役目を担っています(「ふっかつのじゅもん」もしくは「セーブ」)。そうした関係からか、全滅した時は基本的に引継ぎを行った場所で復活します。

 とはいえ初代『ドラクエ』は、王様はひとりきり。そのため全滅すると「ラダトームの城」にいる王様の目の前で復活します。この時に告げられるのが、「しんでしまうとは なにごとだ!」です。

 死亡して落ち込んでいる時に、さらに厳しい言葉をぶつけられてしまうなんて、勇者からすれば踏んだり蹴ったり。とはいえ、勇者が世界を救うと期待しているのに、その道中で力尽きてしまうなんて……と愚痴をこぼしたくなる王様の気持ちも分かります。

●「しんでしまうとは……」のセリフが派生した『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』

 続編の『ドラゴンクエストII』では、パーティプレイの採用をはじめ、さまざまな面で変化が訪れました。それは、全滅後に王様から叱られるメッセージも同様です。

 本作で全滅した場合、王様から賜る言葉は「しんでしまうとは なさけない…」。「なにごとだ!」と強い口調で言われるのも堪えますが、「なさけない…」と失望されるのも辛いところ。人によっては、初代のセリフよりも大ダメージを受けることでしょう。

 しかも本作の主人公は、ローレシアの王子。ローレシアの城で復活した場合、父親から直々に「しんでしまうとは なさけない…」と告げられたら、心が折れてもおかしくないほど。その厳しさこそが愛情なのかもしれませんが、もうちょっと手心を加えて欲しいばかりです。

 なお、『ドラゴンクエストII』には王様が複数いますが、「しんでしまうとは なさけない…」という言い回しは共通です。だからこそ、ローレシアの王様に言われると余計に辛い……!

【画像】王様酷っ! 『ドラクエ』「しんでしまうとは…」シーンを見る(7枚)

画像ギャラリー

1 2