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ラスボスっぽいけど「最後の敵」ではないジャンプキャラ 「一番目立ってる?」

長期連載となったマンガや、大好評で何年もアニメ放送が続いた作品のなかには、「見る前はラスボスだと思ってたら、実は違った……」と勘違いされていた敵キャラもいました。

「我が生涯に一片の悔いなし」の後も物語は続いていた!

ラオウとの決着が収録された『北斗の拳一挙見Blu-ray第四部 最終章ラオウ死すべし! 伝説が恐怖に変わる! ! 』(東映株式会社)
ラオウとの決着が収録された『北斗の拳一挙見Blu-ray第四部 最終章ラオウ死すべし! 伝説が恐怖に変わる! ! 』(東映株式会社)

 マンガやアニメで圧倒的な強さを誇り、物語を締めくくるに相応しいと思われていた敵キャラたちのなかには、結果的には「最後の敵」ではなく、ラスボスのポジションではなかったケースも多数あります。あまりの存在感や人気から、「ラスボス感」を放っていて、未読の人びとも「ラスボス」と勘違いしている敵キャラたちを紹介します。

 『北斗の拳』に登場するラオウは、主人公・ケンシロウの義兄で、北斗神拳伝承者候補だった人物です。拳王軍を率い、ケンシロウと戦いました。ひと目見ただけで「強い」と分かるビジュアルに、圧倒的な実力、そして今でも語り継がれる有名な最期のセリフ「わが生涯に一片の悔いなし」などで知られ、『北斗の拳』でも屈指の人気キャラとして名前が挙がります。

 そんなラオウですが、実は『北斗の拳』の「最後の敵」ではありません。「第一部」のラスボスではあるのですが、大人気マンガであるがゆえに、その後も『北斗の拳』の物語は続きました。『北斗の拳』の原作担当・武論尊先生は、公式サイトのインタビューで「さすがにラオウが死んだ後、その翌週から続きを書かされるとは思わなかった」と語っています。

 結果として『北斗の拳』のアニメ版ではラオウとトキの実兄・カイオウ、マンガ版ではケンシロウに両目を奪われたボルゲというキャラが、ラスボス(最後の敵)として立ちはだかります。ボルゲについては特に知名度が低く、ネット上ではたまに話題になっても「ボルゲって誰?」「読んだのに覚えてない」という人もいました。

『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の「京都編」のボスキャラ・志々雄真実は、幕末に人斬りとして暗躍した緋村剣心の「後輩」で、恐るべき強敵です。幕末に維新志士たちに不意打ちで生きたまま焼かれながらも、その強さと野心は衰えず、配下の「十本刀」たちとともに明治政府に反旗を翻します。

 志々雄は殺人に特化したギザギザの形状の「無限刃」を使い、刀に残る過去に殺めた敵の脂で刀に火をつけるなど、特異な技も持っていました。最終決戦では、剣心、相楽左之助、斎藤一、四乃森蒼紫の4人を相手取って圧倒的な強さを見せています。しかし、全身火傷で発汗組織が潰れており、全力で動き続けると体温が異常に高くなる志々雄は、本来の制限である15分をとっくに超えて戦っていました。そして、最終的に体が限界を迎えて一気に燃え上がります。志々雄は業火に焼かれながらも高笑いし、あっという間に燃え尽きて死んだのです。

 志々雄の強さと最期のインパクトが強すぎたため、その後の最後の物語「人誅編」で雪代縁と剣心のバトルが描かれても、ファンの間では「『るろ剣』のラスボスはもう志々雄ってことでいいと思う」「剣心が勝ったと思ってない相手だし、これ以上の敵キャラはいないでしょ」とも言われています。

 また、実写版シリーズの「京都大火編/伝説の最期編」2部作(2014年公開)では、藤原竜也さんが演じる志々雄が剣心以上に目立っているポスターなども作られた他、縁が出てくる完結編の2部作『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の公開まで7年もの時が空いたため、実写版しか見ていない層でも「志々雄がラスボスだと思ってた」という人がいたようです。

『幽☆遊☆白書』に登場する敵キャラ・戸愚呂弟は、「霊界探偵」として妖怪と戦う主人公・浦飯幽助と、「暗黒武術会編」で戦いました。強者の余裕を感じさせる落ち着いた佇まいで、「自身の筋肉量を操作する」というシンプルな能力ながらも、他のキャラを寄せ付けない圧倒的な強さを見せ、ファンに大きなインパクトを残しています。特に、「100%」の状態になった姿が忘れられない人が多いようです。

 その圧倒的な強さ、存在感から戸愚呂弟がラスボスだと思いきや、「暗黒武術会編」が終了しても物語は続きます。次の「魔界の扉編」では、妖怪は強さでA、Bなどにランク分けされ、戸愚呂弟は「B級妖怪」にカテゴライズされました。

 戸愚呂弟がいわゆる「強さインフレ」の被害者となってしまったことについて、ファンからは「80%くらいの力でB級判定だったのでは?」「好きだったから悲しくなった」と惜しむ声が出ていました。戸愚呂弟の純粋な強さのみにこだわるストイックさや、幽助の師匠・幻海との因縁などにより、強さの格を保って欲しかった人も多かったようです。

 また、敗北して死んだ後に、かつて人間だった頃の悲しい過去が明かされたことや、自ら望んで一番過酷な地獄「冥獄界」行きを選んだことに関して、「精神の気高さでは作中最強」「一番立派な人物」とも言われています。ちなみに、『幽☆遊☆白書』のいくつかのゲーム作品ではラスボスになりました。

(LUIS FIELD)

【画像】大出世? 実写版だといろんな都合で「ラスボス?」になったキャラ(5枚)

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