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希少? アニメも実写も人気のマンガ4選 「2期まだ?」「思いのほか良かった」

実写化が難しい個性的なキャラクターたちを完全再現?

●マンガに対するリスペクトに感動!『バクマン。』

2023年6月30日公開の『東京リベンジャーズ 血のハロウィン編-決戦-』ポスタービジュアル (C)和久井健/講談社 (C)2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会
2023年6月30日公開の『東京リベンジャーズ 血のハロウィン編-決戦-』ポスタービジュアル (C)和久井健/講談社 (C)2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会

 平凡な毎日に辟易していた高校生・真城最高(サイコー)と、秀才で作家志望の高木秋人(シュージン)が漫画家への道を志すマンガ『バクマン。』(原作:大場つぐみ、作画:小畑健)は、「週刊少年ジャンプ」での、アンケート至上主義や打ち切りとの戦い、専属契約制度などリアルな裏側も描いたストーリーで、大きな注目を集めていました。

 同作はNHKで3シリーズに渡ってアニメが放送されていますが、「ジャンプ」をはじめとする固有名詞が変更されているほか、ダークな作風の作品を得意とするキャラクター・静河流が登場しないといった点が特徴です。また、原作では描かれる予定だったものの実現しなかった、平丸と蒼樹の結婚式のシーンがアニメ最終回のエピローグで追加されており、原作ファンから驚かれていました。

 また、アニメではサイコーとシュージンのライバルである人気漫画家、新妻エイジのクセが強すぎる立ち振る舞いが見事に再現されており、「アニメでますますエイジ好きになったわ」という感想も。エイジの効果音を口にしながらマンガを描く様子や、コロコロ変わる表情はアニメならでは魅力といえるでしょう。

 そして『バクマン。』は実写映画(2015年公開)のキャストが発表された際、サイコーを佐藤健さん、シュージンを神木隆之介さんが演じることについて、「キャストは絶対逆の方が良い」と読者の間で物議を醸しています。それでも公開後は、「意外とイメージに合っていた」と俳優たちの演技だけでなく、キャスティングの妙を絶賛する声も続出しました。

 恋愛要素を削りマンガの執筆に絞り込んだ物語や、原作とは違うものの「『SLAM DUNK』風」とも評される爽やかなラストの締めくくりのほか、実写版『バクマン。』は「エンドロール」も話題となっています。「キャスティング翼」や「るろうに装飾」など、マンガのタイトルとスタッフロールをもじって組み合わせた単行本が本棚に並ぶという演出など、「マンガ」というテーマに沿った工夫が凝らされており、「マンガ愛がすごい」「本編も良かったけどエンドロールまで最高」と、作品に対するリスペクトが高く評価されていました。

●実写キャストが大正解!『東京卍リベンジャーズ』

 冴えないフリーター・花垣武道が、人生の絶頂期だった中学生の不良時代にタイムリープし、未来で「東京卍會」が原因で死んでしまうかつての恋人・橘日向の運命を変えるべく奮闘するマンガ『東京卍リベンジャーズ』(作:和久井健)も、アニメや実写が続けてヒットした作品です。

 もともと「ヤンキーマンガ×SF」というありそうでなかった設定や、東京卍會総長・佐野万次郎(マイキー)や、その右腕の龍宮寺堅(ドラケン)ら、数々個性豊かなキャラクターたちが人気だった作品ですが、アニメがさらに多くの人に知られるきっかけとなったとも言われています。

 一方、ビジュアルが個性的なキャラが多いためか、2021年の実写映画『東京リベンジャーズ』については、公開前から「再現できるの?」「こんな中学生現実におる?」と、懸念する読者も少なくありませんでした。ただ、設定は高校生に変わったものの、もともとの顔立ちや髪型・メイク、演技力で再現されたキャスト陣は「そのままじゃん!」と好評を呼び、もともとの『東リべ』ファン以外の層も巻き込んで45億円のヒットを記録しています。

 2023年は続編の『血のハロウィン編』2部作が発表され、後編が6月30日に公開予定です。

(田中泉)

【画像】原作以上? 再現度凄い実写版の美女キャラ(7枚)

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