【漫画】海外在住の日本人 一時帰国の「あるある」に「毎回泣いちゃう」
台湾在住の作者が、日本に一時帰国したときにいつも感じる「あるある」とは……。Instagramで公開されたマンガが、「共感です!」と話題になっています。作者の樋口みみさんにお話を聞きました。
空港についたらすぐ「泣く」?

台湾在住の作者が、日本滞在中に感じることについて描いたマンガ「日本に一時帰国した時あるある」が、Instagramで1700以上のいいねを集め話題となっています。
台湾在住の作者が、日本へ一時帰国したときにいつもしみじみと感じる日本の良さや困ったこととは? 読者からは「共感です!」「最後のページで泣きました」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、Instagramやブログ「みみ家の台湾的日常。」でマンガを発表している、ブロガーの樋口みみさん(@mimiwamama1)です。樋口みみさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?
長男や次男の育児が少し落ち着き、心に余裕ができ始めた4年前からです。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
新型コロナウイルスの流行で、しばらく日本に帰省できていませんでした。ようやく一時帰国のめどが立ち、そのワクワクが抑えきれず、勢いで描きました(笑)。
ーー台湾にはどのような理由で滞在されているのですか?
台湾人の夫と結婚したことをきっかけに、現在は台湾に永住しています。
ーー日本にはない、台湾の魅力は何ですか?
「人が温かい」ということもありますが、個人的には「外食が安い」ということです。お店によってピンキリですが、1~2人前程度であれば、自炊をするより安いです。うちでは朝食や昼食はほぼ毎日外食、夕食だけ自炊することが多いです。
もちろん、朝食や昼食で自炊をするときもありますが、節約目的でするというよりは、「できるだけ品質が良いものを家族に食べさせたいから」という目的で自炊をします。とはいえ、私は料理が苦手なのですが(笑)。
ーー日本へ帰国したとき、「これは絶対にする!」ということはありますか? また台湾へ戻るとき、「これは必ず持っていく!」というものはありますか?
日本に帰国したときは必ず地元の醤油ラーメンを食べます。台湾では豚骨ラーメンが主流なので、日本に帰ってくるとどうしても醤油ラーメンが食べたくなります。また、台湾に戻るときは、ひじきを買っていきます。
台湾では基本的に海辺に住む原住民の方しか食べないそうで、ひじきが現地で売られているところを見たことがありません。私が知らないだけかもしれませんが……。ちなみに、夫は私と結婚するまで、ひじきの存在自体を知りませんでした。
ーー今回のエピソード以外にも、「日本に一時帰国したときあるある」はありますか?
「日本はトイレがきれいで安心する」ということです。外国ではきれいなトイレとそうでないトイレの差が激しいです。特に、台湾ではトイレットペーパーを流してはいけない場所があり、ゴミのニオイが強烈なときがあります。特に夏場はキツいです……。
また「店員さんのサービスの丁寧さ」も、日本と台湾で違いがあります。お店や店員さんにもよりますが、例えば台湾ではスマートフォンを操作しながらネイルをしてくれるサロンスタッフや、忙しすぎて露骨に機嫌が悪いレストランの店員さんなどがいます。もちろん、そのラフな感じが魅力でもあるのですが、日本に帰ると接客の丁寧さに感動します。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
海外在住の方々から、共感の声をたくさんいただきました。また、「最後のページで泣いてしまう」という声もありました。私自身、幼少期によく面倒を見てくれた祖母の死に目に会えず、日本に帰国したときには、祖母はもう骨になっていたというエピソードがあります。「なぜ、私はこんな遠くに住んでいるのだろう」「もっとそばにいてあげられたなら」と、当時は涙が止まりませんでした。そんな思いを込めて最後のページは描きました。
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
グローバル化が進んだ現代では、国際結婚や海外在住は特に珍しいことではありません。それをネタにしたマンガもたくさんあります。ですが、それらの多くは価値観の違いや文化の違いに焦点を当てた作品ばかりで、その裏側にあるリアルなエピソードを描く作品は少ない印象です。なので、今後は今回のような海外あるある以外にも、国際結婚のリアルを描いたエッセイマンガを制作したいと考えています。
いつも読んでくださる読者の皆様には、本当に感謝しております。引き続き、マンガの制作やブログの更新を続けていきますので、楽しんでいただけますと幸いです。
(マグミクス編集部)