「女なのにゲームなんか」の偏見に、ドラクエがくれた勇気。回想マンガに反響の声
喘息を患っていた少女時代に、「ドラクエ」に夢中になった思い出を描いたマンガが話題に。ゲームの話で盛り上がる男の子たちには「女だから」と仲間に入れてもらえなかった作者でしたが……。
みな平等にコンテンツを楽しんでほしい
少女時代にゲームに夢中になった思い出を回想したマンガがTwitterで話題になっています。持病の喘息で寝込むことが多かった小学生時代、叔母からファミコンと大量のソフトをもらい、『ドラゴンクエスト(ドラクエ)II』にはまった作者は、学校でドラクエの話の輪に入ろうとしますが、男の子たちからは仲間に入れてもらえず、母親には「女だてらにゲームなんかするから」と言われてしまいます。
そんな作者の心を救ったのは……。マンガの読者からは、「私もドラクエが大好き」「救われたような気持ち」「良い時代になってるって思う」など、さまざまな声が寄せられています。
このマンガを描いたのは、イラスト投稿サイトや同人誌などで活動している、かずさ(@kazusa_pb)さん。作品についてお話を聞きました。
ーーマンガを描き始めたきっかけは?
『刀剣乱舞』が好きになって、描画ソフトを買って描き始めました。マンガらしきものを手探りで描いていたところ、「同人誌で描いてみたら」と誘ってもらえて、本格的に描き始めました。
ーー今回のマンガを描こうと考えたきっかけは何だったのでしょうか?
どんなコンテンツでも、見た人の心を動かしたり楽しませたり、時には救ったりするものだと思います。そこに男女の別はないと思っているのですが、昔は違ったな……と思い出したので描きました。今の子供たちには、みな平等に楽しんでほしいと思っています。
ーーマンガについて、たくさんの感想が寄せられています。特に嬉しかった感想は?
ゲームクリエイターさんたちからのDMが嬉しかったです。私は小さい頃に楽しませてもらったことへの感謝を表現しただけですが……。
印象的なのは、男性の方からも「少女漫画を読んでいたら」「編み物をしていたら」「ケーキを焼いていたら」「ゲームをしていたら」馬鹿にされた、という思い出話が多かったことです。女性だけでなく、男性への偏見も強かったんだろうな、と察しました。
ーーマンガの創作について、今後どのように活動していきたいですか?
絵を描くのが好きなので、のんびり描いていきたいと思っています。時折また思いついたら今回のように考えたことを描くと思います。
(マグミクス編集部)